今年初めての沖縄本島を直撃する台風でしたが
被害などございませんでしたでしょうか。
秋分の日やお彼岸も過ぎ、もう10月となりました。そろそろ秋ですね。
人恋しい季節でもあります。
さて。
男女が交わって、子どもが生まれます。
今では科学技術が進み、必ずしもHをしなくとも出産は可能ですが、
クローン技術のようなものを用いない限り、
「他者同士が交わって、新たな存在が生まれる」という条件は、
出産という行為の中にいまだ含まれていると考えられます。
ですが、哲学者のプラトンは著書「饗宴」の中で、人と人が愛し合って起こる
「出産」は子どもに限ったことではない、と説いています。
私達の精神はもともと懐妊したような状態にあって、しかるべき相手に出会って
愛し合った時、そこには精神的な「出産」が起こり得るのだ、と言うのです。
男女の交わりに限らず、愛による交わりのもとには必ず「生まれるもの」があるのだ、と。
この「愛」をごく広く捉えるなら、私達は日常的に、この「出産」を
ちゃんと経験しているように思うのです。
誰かとの出会いによって、自分の中に新しい体験や思想、価値観が
生まれるのですから。
私達の人生はすべて、出会いと、それによって生まれた新しい自分の積み重ね
なのではないでしょうか。
沖縄や麗王のように人と人が濃い関係にある場所で生きていると、
非常に広い意味で、「他社との交わり」と「それによって生み出されるもの」の
世界を生きることになります。
人と人とが、あるいは人と「麗王のような場」が交わって、お互いにはらんでいた
何事かが新たな人生に加わることになるのです。
ちょっと占い話をしますと、今年は申年(さるどし)ということもあり、年頭から、
どんな大きな出来事が起こってもちっともおかしくないような壮大な「転機」の年だと
言われていて、それは来年いっぱいまで続くのだそうです。
幾つかの重要な条件が絡まり合って、これまでの環境や人間関係から脱出し、
まるで新しい立場を獲得するような、熱く激しいターニングポイントになるだろうと
言われています。
この転機は自分個人だけのものではなく、むしろ、周囲の人々の転機に
巻き込まれるようにして自分の人生も変化した、という人も少なくないようです。
社会的立場を賭けたような「勝負」であっても、自分の望みでやっているというよりは
周囲の人々の人生を引き受け、いくつもの命を背負って戦っているという意識が
強い人もいるのではないでしょうか。
そうした転機・勝負が続いている人は、今月からはもっと別な世界が
見えてくるのだとか。
私自身も今年は随分といろいろな出来事が押し寄せてきました。
それまでの「闘い」が、実は他者や世界、「麗王という場」との「交わり」だったことが
よく分かりました。
そして、その交わりによってできた子どものような何事かを、「産み落とす」ことに
なるのではないかと思うのです。
たとえば、人によっては、誰かと共同事業を始めて、その最初の利益を得る、
というような展開もあるでしょう。
また、誰かと熱い会話を重ねた果てに、斬新なアイデアを得て活動を始める、
という人もいるかもしれません。
第三者の紹介を通してパートナーに出会う、という場合も、自分と第三者の交わりが
パートナーを「生んだ」と考えることができます。
しばしば、芸術家にインスピレーションを与える「ミューズ」がいるように、自分自身に
何かを生み出させる「誰か」に出会えるのかもしれません。
あらゆるかたちで、誰かとの出会いと「交わり」が、有形無形の素晴らしい出産に
つながっていくのでしょう。
私自身は子どもを持つことはついぞできませんでしたが、「麗王という場」によって
たくさんの出会いをいただくことができました。
そのなかではとても大きな出会いもありました。
そこで、ここに私事で大変恐縮ではございますが、
御報告をさせていただきたいと存じます。
もうみなさん御存知のこととも思うのですが、麗王でお馴染みの沖縄大学の
准教授・樋口先生と私はこの12年間事実婚の関係にあったのですが、
ここのところ新聞などでも読まれたことと思いますが事実婚・同性婚などに対する
認識が変わり、この度行政上にて、夫婦という届け出をいたしました。
麗王は変わらずに続けてまいりますのでどうぞ末永くよろしくお願いいたします。
* 誠に勝手ながら、帰阪と内輪でのお披露目の関係上、
8日(土)~17日(月)までの10日間お休みさせていただきます。
* 沖縄タイムス・電子版「タイムスプラス」の社説・オピニオンのページに
「樋口耕太郎のオキナワ・ニューメディア」というコーナーができました。
大好評拡散中です。是非お読みになってみてくださいね。
http://www.okinawatimes.co.jp/category/tc-s-higuchi
* 麗王便りバックナンバーは弊社HPよりごらんくださいませ。
http://www.trinityinc.jp/updated/?cat=102
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麗王
トリニティ株式会社
末金典子