2013年7月4日 10:02

【浦添】松本哲治市長は3日までに、非常勤ポストの「政策アドバイザー」を新設し、沖縄大学人文学部国際コミュニケーション学科准教授(観光学専攻)で株式会社トリニティ社長の樋口耕太郎氏(48)を起用する方針を固めた。今月中にも委嘱する。

樋口氏は、松本市長同様、キャンプ・キンザー沖の西海岸埋め立て計画見直しに前向きな立場。国際金融や事業再生に携わってきた経験から、西海岸とキンザー跡地の一体的な利活用などについて助言する。

樋口氏は、1965年盛岡市生まれ。筑波大学比較文化学類卒。ニューヨーク大学経営学修士課程修了。米国野村証券、レーサムリサーチ(現レーサム)、グランドオーシャンホテルズ社長兼サンマリーナホテル社長を経て、2012年4月から沖大准教授。沖縄経済同友会常任幹事。

松本市長は、埋め立て済みの西海岸第1ステージで企業誘致を進める一方、第2ステージ(コースタルリゾート計画)や第3ステージ(物流拠点整備計画)については「ゼロベースで議論」する考え。

沖縄タイムスの取材に対し「樋口氏の助言をもとに、市民との議論を深めていきたい」と話している。