今日は節分。
健康と幸福を願って、おうちで手作りの恵方巻きをいただきます。
おもに関西地方の習慣の恵方巻きですが、今は全国的に有名になりました。
その年の福徳をつかさどる歳徳神がいる縁起のいい恵方の方角
(今年は西南西)に向かって、無言で福を願い、
無病息災と幸運をお祈りしながら、縁を切らないようにと、1本切らずに
丸かじりで巻きずしを食べきるのがお約束、といううもの。
私は大阪生まれなので子供の時からの風習でもあるのですが、今思えば
家族全員が同じ方角に向かって黙ってもくもくとただただ巻きずしを食べる、
というのもなんだかおかしな光景でもあります。
でもおうちで作ると、おいしいんですよ~。
今日は「鬼は~外、福は~内!」と豆まきをしてから、この海鮮恵方巻きと、
きつねうどんで、節分を過ごします。
【末金典子】
▶末金とは違って、岩手県盛岡市育ちの私。恵方巻きという食文化は、最近コンビニやスーパーなどで盛んに宣伝をするようになるまでまったく耳にしたことがありませんでした。日本全国に認知されてきたのはここ10年くらいのことではないでしょうか。節分の今日はサンエーハンビータウンの寿司コーナーにもコンビニにも、恵方巻きが山積みになっていましたが、私が見るかぎりそれらのすべてにおいて大量の添加物が使われていました。バレンタインデー、ホワイトデー、恵方巻き・・・食文化が大手食品産業のマーケティングと経済原則によって塗り替えられていくようですが、それだからこそ手作りの恵方巻きを大切にしたいと思うのです。丁寧な食事は、収益と効率だけを突きつけてくる社会に対する私たちの「おいしいレジスタンス」でもありますから。
▶お寿司の基本は酢飯。ごはんはいつもの岐阜県下呂産「龍の瞳」(有機JAS)を、ハリオ製フタがガラスの炊飯鍋で炊いて美濃有機すし酢をまぜたシンプルなもの。具は、サンエーハンビータウンで入手した韓国近海太平洋産きはだまぐろ、宮城農園のEM有精卵の炒り卵、きゅうり、世界最高品質ニューカレドニア産の「天使の海老」(ボイルしたもの)をシンプルに合わせました。
▶100%国産小麦のうどんは、かつおと昆布のあわせダシがベース。有機万能ねぎと有精卵のEMたまごを加えました。汁を最後まで飲みたくなるおいしいうどんです。
【樋口耕太郎】
なぜ私たちが食に関心を持つのか、おいしいレジスタンスを参照下さい。