クリーミーなかぼちゃのソースをからめた、カフェ風のパスタです。
常備菜にしてもおいしいピクルスも添えて。
【末金典子】
▶ペンネはイタリア産有機デュラム小麦セモリナ原料のオーガニックパスタをグリーンリーフで購入。ペンネは表面に細かい溝があってソースが絡みやすいので、クリームソースと合わせることがよくあります。今回もその一品。
▶フライパンにオリーブオイルをしいて、岩手県産有機にんにくみじん切り、しめじ、無添加のハーブソーセージを炒め、ゆであがったペンネを加えます。電子レンジで過熱した後で皮を取り除いて柔かつつぶしたかぼちゃ、低温殺菌牛乳、伊平屋の塩、有機こしょう、無添加洋風スープの素を混ぜたものをパスタに和えて完成。
▶牛乳は毎日使いなので、毎回送料をかけて取り寄せるよりも手軽に入手できるものを選んでいます。サンエーハンビータウンでもっとも質が高いと思えるのは、大正8年創業宮平乳業の低温殺菌牛乳です。通常市販されてる牛乳のほとんどが130度で2秒加熱する高温殺菌ですが、宮平低温殺菌牛乳は65度30分かけてゆっくり加熱殺菌したもの。牛乳のタンパク質などは熱で変質しますので、低温で殺菌することで生乳本来の風味が残ります。
その他、沖縄県内で入手できる低温殺菌牛乳は、リウボウ本店の地下食品売り場においている島根県木次乳業の木次パスチャライズ牛乳など。木次牛乳は低温殺菌(パスチャライズ)であるだけでなく、乳牛の自然な飼育方法に強くこだわる良心的なメーカーとして全国的にも有名です。ただし一般にリウボウは価格設定がかなり高めなので、同じ商品がネットではずいぶん安く入手できたりします。一定量まとめて購入すると送料が無料になるサービスなどがありますので、その際はネットの方が割安になります。
▶ソーセージは添加物の代名詞のような商品で、沖縄の大手スーパーで販売されているものにはほとんど例外なく大量の添加物が含まれています。一方で、無添加を謳っているハム、ソーセージは、どうもあまりおいしいものがないという印象です。私たちの強いこだわりは、どれだけ安心安全であっても、おいしくなければ意味がないということ。体に良いからといって、味気ない食事をするような人生はまったく納得がいきませんし、そもそも、そんな食事が本当に体にいいのでしょうか?いろいろ試した結果、現時点でおいしいと思える無添加ソーセージは、北海道食創造さんだかんの無添加ソーセージです。原材料は、北海道産豚肉、塩、はちみつ、香辛料、ハーブ(パセリ、マジョラム)のみ。私が知るかぎり沖縄ではグリーンリーフで取り扱いがあります。
▶つけあわせはカリフラワーのはちみつピクルス。耐熱ボールにカリフラワー、イタリア産有機白ワインビネガー、はちみつ、伊平屋の塩夢寿美(えんむすび)の塩を混ぜ入れ電子レンジで加熱します。はちみつは、もちろん蜜蜂がつくるものですが、近年世界的に蜜蜂が大量に死滅する原因不明の蜂群崩壊症候群(CCD: Colony Collapse Disorder)が問題視されており、自然な環境からとれるはちみつに対する関心が高まっています。またはちみつは、価格を抑えるために質の低いものも少なくありませんので、決して価格では選ばないようにしています。今日のお料理には頂きものの宮崎県西澤養蜂場製のはちみつを使いました。本当のはちみつは、蜜蜂が蜜を集める花の種類によって香りと味わいが異なります。
▶サイドの食パンは、浦添市牧港外人住宅で人気上昇中のイッペコッペの食パン。オーナーの西村剛さん、美奈子さんご夫婦が「究極の脇役を目指す」とおっしゃる通り、主張し過ぎず、しかし存在感がある、何度でも買いたくなる日常使いの食パンです。
【樋口耕太郎】
なぜ私たちが食に関心を持つのか、おいしいレジスタンスを参照下さい。