めっきりと秋らしい毎日になりました。
明後日はハロウィンですね~。
ハロウィンの始まりは、古代ヨーロッパの原住民ケルト族の宗教行事。
11月1日を新年とする彼らはその前夜に死者の霊が訪れると信じ、
充分な供物がないと悪霊に呪われると恐れていました。そのため魔よけをし、
同時に秋の収穫を祝う祭りを行っていたとか。
その後、多くの聖人たち(Hallow)を祝う万聖節となり、近年、欧米では
魔女やお化けなどの仮装をした子供たちが
「Trick or treat!(お菓子をくれなきゃイタズラするぞ!)」と家々を回ったり
仮装をしたりして楽しむ日に変化しています。
日本でも注目されるようになったのはここ20年ほどのことで、
子供のお祭りのようになっていますが、ハロウィンの行事がポピュラーなアメリカでは
大人達も本格的な仮装に身を包み、街中はもちろん職場にまで登場。
仲間同士で集まり盛り上がります。
大人もたまには童心に戻って遊ぶという気持ちって大切なことかもしれませんね。
この世界に「たった一人の自分」という存在で生まれてきた私達。
子供の頃の自分と、大人になった今の自分とでは、どう変わりましたか?
同じでしょうか?
「自分探し」などとよく言いますが、自分ってどんな人でしょうか?
知っていますか?
心だって無限に変化しますよね。
本居宣長は「情」という文字を「こころ」と読ませ「たえず揺れ動くもの」と
規定しましたが、どんな文字を使ってみたところでその本質は無限の変化にこそ
あるのでしょう。だから「ころころ」から「こころ」という和語が作られたのだと思います。
そして、善人だって悪人だって心の中に一緒に住んでいて、
あらゆる可能性が自分という一人に凝縮されているからこそ「只一人」
なのでしょうね。
人類の遺伝子は99.99%まで共通だと言われていますが、これこそ私達の
無限の可能性と見ることができると思います。
そしてそう思ったうえで、問題になるのは目覚めている遺伝子ということになります。
なんでも、普通の大人で目覚めているのは3%~5%程度らしいのですが、
このちゃんと目覚めて情報を提供しているDNAのズレが「個性」などと呼ばれ、
また大袈裟に言えば人間の能力も決定づけているのです。
よく人は根本的には変わらないと言われますが、
生活習慣こそが自分というものを形づくっていくそうです。
だからこそ、生活でのさまざまな試みのなかで、6%、7%と新たな遺伝子を
目覚めさせていこうではありませんか。
つまりは、今の自分の、生活習慣によって勝手に作り上げた輪郭を破りなさい、
ということなのです。
換言すれば、合理的理解の中で判断してやめてしまっては新しい遺伝子は
目覚めないのです。新しい世界にチャレンジすることで新しい能力が
目覚めるのでしょうから、フロンティア・スピリットで楽しむことを生活習慣に
してしまえばよいのです。
自分で自分をみくびらない。
それは幾つになっても自分の無限の可能性を信じることですし、
だからこそ相手の可能性も信じることができるのです。
ただ新しい行為にチャレンジすることは刺激に満ちていますが、
やはり勇気を必要としますよね。
現状維持を破る勇気です。
でも「勇猛心」を奮って挑戦すれば必ずや新しい世界が拓けてきます。
それを、そのまま自分そのものの成長と考えていいのではないでしょうか。
この世でたった一人の自分。ぜひとも成長したいものですね。
さぁ、私も明後日は魔女に変装してまずは童心にかえってみようっと!
【2014.10.29 末金典子】