ゴールデンウィークを前に今日はしとしとと梅雨かのようなお天気ですが
お元気にお仕事にお励みでしょうか?

麗王には毎日いろいろな方がいらしてくださいますが、
そのなかにはとてもセンスのいい方がいらして、はっとすることがあります。
「センスがいい」といったってもういろいろ。
服装のセンス、話し方のセンス、立ち居振る舞いのセンス…

そもそもセンスには、教養のような意味合いがあると私は思っていて、
なぜなら両者は、学習して身につける、という性質が似ているからです。
では、どのように学んだり、身につけたりしていくのかというと、どんなものにも
「すてき」を見つけるアンテナを、いつも立てておくことだと思うのです。
自分があまり好きではないもの、もっと言うと、第一印象では正直苦手だなと
思う人にも、「すてき」を見つけ出すのです。
苦手といっても、100%嫌いということはあり得ません。
必ずどこかにすてきなところがあるはずだと、好奇心を持って探すのです。
もしも見つけられたら、宝物を発見したみたいに感動するはずです。
小さな感動かもしれませんが、その感動こそが、実はセンスの種と言えます。
感動したことは必ず真似したくなりますし、真似を重ねていくと、
他人のセンスだったものがいつの間にか自分だけのオリジナルのセンスに
昇華するのです。

「すてき」だと感じるものは、恥ずかしがらずにどんどん真似していいと
思います。ただ、そのとき「自分らしさ」を打ち消さないように。
自分らしさとは、長所ではなく、短所とか欠点に顕著に表れます。
すてきな自分になろうとするあまり、短所や欠点を直そうとする人もいますが、
それらはもとから持っているものなので、ゼロにするのはむつかしい。
むしろ短所や欠点に、人間のかわいらしさとか愛嬌が含まれていることを知って、
大切にしてあげたほうが、人間的な魅力に映ります。

自分にはセンスがないと思い込んで、すてきなものを選んだり、判断する自信が
ないという人もいます。そんな方はまず、心身のコンディションを整えるように
つとめてくださいね。センスを磨くことと、一見なんの関係もなさそうですが、
実はこれがとても大事。健やかさがキープできていなければ、すてきなものを
見つけるアンテナの感度が鈍ってしまうからです。
仕事などやらなければいけないことでいっぱいになっていると、たとえ目の前に
美しいお花があっても、気づけなくなってしまいますよね。
いつでも心に余白を持つことが必要なのです。

今、私は本や雑誌はよく読むのですが、テレビはまったくと言っていいほど
見ませんし、SNSを利用することもありません。
どういうことかというと、自分に入ってくる情報や刺激を少しだけ抑えている
というのでしょうか。
そして仕事についても、暮らしについても、頑張りすぎないというか、
全力を尽くさないというと誤解を生むけれど、八割くらいのちからしか
出していないように思います。
なぜかというと、私がとても大事にしていることは、自分にいつも余白もしくは
空いたスペースを残しておきたいからなのです。
学びって何だろうと考えると、いつでもすてきなことを敏感にキャッチできる
コンディションと、心の素直さ、そして、そのための身体と心のすこやかさを
保つことからはじまると思っているからです。

そのためには本当にベーシックなことですが、きちんと睡眠をとって、
安全でおいしいものを食べて、よく笑い、しっかり体を休めるのが一番です。
そういう生活が、感度のアンテナを養い、いろいろなことに、ぱっと反応できる
元気さを作り、ひいてはそれが、センスが磨かれることへつながるのです。

一日の中にはたくさんのチャンスが飛び交っています。そんなチャンスの中から
これだと思うチャンスに飛びつく瞬発力もあってほしい。
直感の鋭さもほしい。
イザというときに全力を出すためにも、何かから逃げる機敏さも残しておきたい。

それらはなぜかというと、一日のすべてを出来るだけ楽しみたいから。
楽しむというのは、誰にでもできる毎日の努力。
私達の人生は楽しむためにあるのです!

さぁ、ゴールデンウィークですよ~。
忙しい毎日から、のんびりと自分をリセットして、
センスを磨き、毎日を楽しむための素地作りをしてくださいね。
そしてどうぞ、うんとうんと楽しんでくださいね~!

【2014.4.24 末金典子】