夏本番!太陽ギラギラの毎日の沖縄ですが、お元気になさっておられますか?

サッカー・ワールドカップだ、参院選だと、飲食業界は不況に輪をかけて打撃を
受けていますが、世の中全体も、選挙の度に政権がコロコロ変わるし、
首相だってあっという間に変わるし、悲惨な事件は相変わらず多発しているし、
うつやノイローゼの心を病んだ人がどんどん増えてきているし、
どころかもっと深刻な事態を引き起こしそうな、不眠症の人がすごい勢いで
増えてきている今日この頃です。
とにかく今の世の中の事件や問題を見ていると、
極悪な人が増えているというよりも、人自体が病んできているように感じます。
あまりにも度を越した幼児虐待や育児放棄、親や友達を殺す少年少女。
サラリーマンの自殺や、過労死。生活に困窮する人々…。

そもそも私達はどこで間違ってしまったのでしょう。

朝から晩まで働きづめで、のんびり休みも取れない日々の暮らし。
望みどおりの人生からは、とうていほど遠い。
身も心も疲れきり、自然と切り離された環境ではストレスもたまるばかり。

子供の頃のように、無邪気に笑いころげたのは、いったいいつのことでしょう。

自分の心をごまかして、無理を通して生きていれば、心も体もずれてきます。
少しずつ、少しずつ、じわりじわりと確実に。

人を本当に癒せるのは、じつのところ本人だけなのかもしれません。
誰にでも、自分を癒す力が生まれながらに備わっています。
ありのままの自分を取り戻し、肩の力を抜いて自然に生きる。
周りの意見なんて気にすることはありません。その人が、その人らしく自然に
幸せに生きることこそが、何より強い力となるのです。

そこで、ありのままに生きるお手本となるのが、
いつの日も人間を見守ってきた大自然。
自然はただそこにあるだけです。
人の目を気にしたり、誰かに好かれようと思って海や山はそこにあるわけでは
ありません。本能のままにそこにあるだけ。
そして、人間も自然界の一部なのです。

だから、この連休の海の日には、ぜひ沖縄の美しい海や自然に抱かれて、
その力強さを感じましょう。
そうすれば、自分の内に眠る、忘れ去られた強さのことを、
きっと思い出す時がくるはずです。

目を閉じて聴いてみてください――寄せてはかえす波の音。
いのちのリズムを聴いてください。

寄せてはかえし、かえしてはまた打ち寄せる波の音。
そのリズムにすべてを委ねたら
人生にも満ちる時と引く時があるのだと
優しい波は教えてくれるでしょう。

例えば失敗してもいい。
落ちこむ日があってもいい。

ある日幸福が
あなたから離れていくかに見えたとしても
再び波は満ちてくる。
何度も何度も打ち寄せる。

【2010.7.15 末金典子】