27日(土)午後7時開講、『次世代金融講座』第5期 受講者を、以下の通り募集します。

期間: 3ヶ月(3月27日~6月12日)
講座: 日程と概要は以下を参照下さい。各講座の開講時間はいずれも午後7時より2時間程度。
第一回目は3月27日(土)午後7時~、(全6回講座)

3月27日(土) 「経営と人事」 事業再生のケーススタディ
4月10日(土) 「経営と生産性」 10倍の生産性は可能か?
4月24日(土) 「企業金融・マネー経済・お金の本質」 誰も知らない、お金の話
5月8日(土) 「資本主義社会の変容とグローバル経済」 我々の社会の「生態系」を理解する
5月22日(土) 「事業戦略・沖縄地域経済・農業」 沖縄の次世代戦略
6月12日(土) 「リーダーシップ・行動するということ」 明日から、できること

*原則として、第二・第四土曜日が開催日です

場所: 那覇市『厚生会館』(みずプラッサB棟3階)  那覇市おもろまち1丁目1番2号3階
講師: 樋口耕太郎
定員: 30名
受講料: 3万円(消費税込、全6回講座分、学生は1万8千円)
受講資格: 業界・職業など不問
お申込み: 本ページ右下の「お問い合わせ」をクリックして、以下の内容をご送付下さい

①お名前
②メールアドレス(必須。できれば、数メガバイトの受信容量があるもの)
③ご所属と簡単な担当業務・役職

講座の概要: 沖縄本島だけでなく、東京、神戸、新潟、宮古島などから受講頂いている経営・社会・経済講座の第五期。最近では、「知る人ぞ知る講座」との評価を一部で頂戴するようになりました。『次世代金融講座』のタイトルからは、「投資ノウハウのセミナー」または、「金融理論の講義」という印象が避けられず、名称にはやや難があるのですが、我々の社会に多大かつ根源的な影響を及ぼしている、お金(金融)の本質を理解することが、社会における実に多様な問題を解決することの第一歩であり、更に、お金を理解するためには、お金以外のもの(社会の生態系)を理解する必要がある、という考えに基づいて、「大局的、本質的、人間的、経営科学的、かつ機能的な概念をシンプルに表現する」講座内容を、適切に表現する他の名称が見つかりません。したがって名称とは裏腹に、お金に関する直接の議論は全体の20%くらいになっています。

本講座は、不況に突入しながら激変する社会環境をむしろ好機とし、次世代社会において機能する経営とは、事業とは、金融とはを問い、より良い事業や社会を構築するための処方を模索するものです。高度な概念を大量に扱いますが、誰にでも分かりやすく、平易に伝えることを重要視していますので、受講に際して金融知識、経済知識、経営経験などは不要です。なお、6回の講座によって、ひとつの大きな世界観(社会の生態系)をお伝えする構成になっていますが、途中回を欠席せざるを得ない場合であっても、それぞれの講座は単独で受講して十分意味あるものとして構成されています。

受講者の皆様へのメッセージ:


樋口耕太郎

我々は誰でも、水槽の中で泳ぐ金魚の世界観を生きています。大多数の金魚にとっては水槽が世界の全てですし、水槽の外に何かが存在するという可能性を真剣に考慮することもありません。金魚に水とは何かを訊ねても、「水って何?」と答えるに違いありません。平均的な金魚は、自分が水槽の中に住んでいるという意味を理解することなく一生を終えることになるでしょう。生まれてこの方、金魚の人生において水槽に水がなかったことは一度もありませんでしたし、自分(金魚)の両親も、祖父母もやはり同じ水槽の中で人生を終えたのです。

しかしながら、自分の両親や祖父母が水槽の中で人生を全うしたという事実が、今後の水槽の存続を保証するわけではありません。・・・長い人類の歴史の中、僅か100年足らず続いただけの「アメリカ型マネー資本主義」という「水槽」が老朽化し、それに大きなヒビが入り始めているという可能性はないのでしょうか?同様に、我々は、水槽が朽ちた後の世界について考える必要はないのでしょうか?万が一水槽が朽ちた場合、我々には何ができるのでしょうか?

最近になって、「水槽は朽ちつつあるのかもしれない」と考える人が増え始めていますが、それでも肝心の、水槽が朽ちた後の世界を具体的かつ現実的にイメージし、豊かな社会を構築する機能的な青写真はどこにも存在しません。この現状において、次世代への明確な社会戦略を議論するプロジェクトが、『次世代金融講座』です。例えば、我々の人生と社会を真に豊かなものにするためには、生産性を飛躍的に向上させることが不可欠ですが、それは現代社会が我々に求めてきたように、今の倍、更にその倍・・・と働き続けることによってではなく、そもそも我々自身と現代社会の在り方が著しく非効率であるということを自覚し、その事実に向き合うことによって可能です。映画「マトリックス」で、人類の救世主となるネオが、真実を知るための「赤い薬」と、知らぬが仏の人生に戻るための「青い薬」の選択を迫られ、「赤い薬」を手にします。次世代社会に翻弄される「青い薬」と、次世代社会を切り開く「赤い薬」、あなたはどちらを選択しますか?