お正月はいかがお過ごしでしたか?
私はごくごくオーソドックスに、大晦日は年越しそばをいただき、
紅白歌合戦を観て今やもうついていけない流行歌のお勉強をこなし、
おせち料理をゆっくり作り、お雑煮・お屠蘇とともにいただき、
初詣には普天間神宮までランニングで行ってお参りをし、ぐっすり眠って初夢も
見たお正月でした。

そして毎年していることといえば、大阪で暮らしている両親におめでとうの
電話をすること。
母性そのものといった母と少し長話していると、天才バカボンのママを
思い出しました。
真に母性あふれる女性とは・・・、そう思ったときに浮かんでくるのは、
「天才バカボン」のバカボンのママだからです。特に男の人にとっては
そうなんじゃないでしょうか。
このバカボンママって、はっきり言ってふつうじゃありません。
バカボンが外でいたずらしても、バカボンパパが「バカ田大学」の同級生を
夜中に連れてきて馬鹿騒ぎしても、ほとんど怒らない。
一見まともに見えるけど、あそこまで容認できるなんて、実はある意味
一番クレイジー。家族は誰も気づいてないけれど、バカボンパパよりはるかに
ウワテです。
でも、それがあるから家族みんながつながっているし、家に帰りたくなる。
究極の母性かもしれませんね。男は言うなれば、みんなバカボンママが
理想なのでは・・・。そして自分はバカボンパパになりたい。でもって、
「これでいいのだ」とか言っていたいんですよね、きっと。

なんてことを考えていたら、このバカボンパパがいつも言う
「これでいいのだ。」っていうこの言葉が、実はお釈迦様以来の真理の発見とも
いえるかもしれないなぁなんて思ったんです。
「すべては空なり」に繋がるような・・・。

現実はままならない。
うまくいかないことばかり。
毎日のほとんどは、これでよくないのだ、の連続です。
自分を責めて、誰かを責めて、何かを責めて。
そして、やっぱり自分を責めて。

だけど、ためしてみる価値はあります。
「これでいいのだ」という言葉のちからを。
信じてみる価値はあります。
あなたが、もうこれ以上どうにもならないと感じる時があるのなら、余計に。

胸を張る必要はないし、
立派になんて、別にならなくたっていい。

「あなたは、あなたでいいのだ。」

あなた自身がそう思えば、世界は案外、笑いかけてくれます。

人生は、うまくいかないことと、
つらいことと、つまらないこと。
そのあいだに、愉快なことや楽しいことがはさまるようにできているから。

どうか、あなたのこの2010年を、あなたの人生を、大事に生きてくださいね。

私もあなたを優しさや楽しさで包むことができますように。
そんな気持ちでスタートをきりたいと思います。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

まずは、明後日は七草なんですよ~。
歴史は平安時代にさかのぼります。
朝廷では一月七日に若葉を摘み、冬の寒さを打ち払おうとする習わしがありました。
一方、海を隔てた中国でも、この日に7種類の菜の煮物を食べれば、万病に
かからないという言い伝えがありました。
七草がゆは、この日本と中国の風習が合体し、一月七日に、一年の無病息災を願い
七草を入れたおかゆをいただいて、冬に不足しがちな野菜を補い、お正月の
暴飲暴食で疲れた胃袋をいたわるという古人の知恵が、現代に行き続けている
行事なんです。
お休みモードからふだんの生活に切り替えるきっかけとしてはとっても
おすすめです!
ぜひ召し上がってみてくださいね。

【2010.1.5 末金典子】