お元気にしていらっしゃいますでしょうか。

昨年12月の新型コロナ感染症発生と同時に、
麗王のカウンター内で熱々のおでんの大鍋を持ったまま、つんのめって転び、
おでんを頭や額や腕にかぶり、額や腕に火傷を、左肩は骨折してしまい、
治療、リハビリ、そしてコロナ自粛…と、すでにもう半年も!
お休みさせていただいております。
その間にご連絡をくださった方々、本当にありがとうございました。
わざわざ足をお運びくださった方々、大変ご迷惑をおかけしてしまいました。
本当にごめんなさい。

世の中はようやく通常に戻りつつあるようですが、
その名のとおりのこれまでにはなかった新型の感染症ですから、不明なことも多く、
それが不安をあおっていろいろな情報が飛び交い、
この数か月は不安で不自由な日々を過ごされたことと存じます。

私達は普段、たくさんの人との関係をご縁をいただきながら生きています。
私でしたら、麗王にいらしてくださる方々との会話、朝起きたら顔を合わせる家族、
本土に行くたびに会う友人、ランニングで会う方々との世間話、
行きつけのお店のレジでのちょっとしたやりとりでさえ。
今回は日常のありがたさにも改めて気づかされた機会となりました。

かけがえのない人々と分断され、屋内での生活が
強いられる…というあまりにも
いつもと違う状況に置かれ、また冬にも流行するかもという可能性もあったり、
アメリカやドイツではまだまだ感染者が増えていたりと、
世界中で終わりがなかなか見えません。

人類はこれまで、長い歴史の中でたくさんの新しい病気と闘ってきました。
そして、そのたびに力を尽くして乗り越え、新たな知恵を得てきました。
そのような歴史を考えると、この状況をどのように受け止めるかが
試されているような気がしてなりません。
人としての生き方や考え方、対応の仕方が真剣に問われているように
感じられるのです。

いろいろな問題が横行しましたが、こういう時は、怒りも被害者意識もいりません。
みんなで助け合い、愛情をかけあい、自分らしく生き、頑張っていこうという
前向きな気持ちが大切な、転機の時ではないかと思いました。

さて、私の状況はと申しますと…
本当に肩の骨折って厄介なものだということをつくづく実感しております!
半年も経つというのに、激しい痛みが長引き、まだまだ左手が不自由なために
自宅では毎日2時間、豊見城の整体院に週1回というリハビリに励む日々です。
パンツをあげること、かゆくなった背中をかくこと、髪の毛のシャンプーを
することなどが難しい! 服を脱いだり着たりにだっていちいち手間取っています。
左手が使えないだけで、こんなにも不自由な思いをしなければならないのかと痛感!
身体的にハンデキャップを持つ人々のことを改めて想いました。

今は毎日おうちでお料理したり、溜まっていた読みたかった本390冊ほどを
併読したり、PCのお引っ越しをしたり、スローランニングしたりと人生の夏休みを
楽しんでおります。

そんなこんなで麗王でしっかりおもてなしさせていただくにはまだ無理と判断し、
また楽しくお話しさせていただけるちょっと先の未来に想いをはせつつ
ご迷惑をおかけいたしますが、もうしばらくはリハビリに励ませていただくことに
いたします。
正直申しまして、マスクをして表情もわかりにくいまま麗王でお話させていただく
というのにも、なんだか戸惑いも感じています。もう少しコロナの感覚が
薄れてきたら…とも思ってみたり…。

新型コロナ感染症といい、怪我といい、本当に何が起こるか全く予測不可能です。
人生は、まるで航海のようであり、
その地図は、さりげなく自然の叡智が、自分の心の声が、教えてくれる…そんな風に
生きたいなあと思いつつも、ついついいろんなことに振りまわされてしまいます。
嵐もあるし、やわらかな波もあります。

でも大事なことは、船長は私ってこと。
それだけは、ゆずれません。

あなたの人生という航海の船長もまた、あなたです。

お会いして積もったいろんなお話がしたいなぁ。
あなたは今どんなお気持ちで過ごされているのでしょうか。
またお目にかかれますまで、どうぞ少しでも楽しいお気持ちで
航海を続けておられますように。

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☆お知らせ☆

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発売となりました!
「もう出る」「もう出る」とオオカミ少年のような状態が続いていた
この数年でしたが、修正に修正を重ねようやくのお目見えです!
本日よりジュンク堂さん那覇店などの書店でも発売されますが、Amazonなどでも
お買い求めいただけます。

「沖縄から貧困がなくならない本当の理由」 990円

麗王
トリニティ株式会社
末金 典子