無添加明太子のうまみがきいたこくのあるホワイトソースを、有機じゃがいもに
たっぷりとまとわせます。有機じゃがいものとろとろ感に夢中になるグラタンです。

【末金典子】


写真をクリックすると拡大できます。

▶スーパーなどで販売されている明太子のほぼ100%は保存料などの添加物が入っています。私の知るかぎり県内で無添加の明太子を買える場所は存在しません。外食・中食産業でも添加物なしの明太子を材料にしているとこは恐らく存在しないので、めんたいパスタやめんたいおにぎりなども到底注文・購入する気にはなれません。今日の辛子明太子は佐賀県の蔵出しめんたい本舗製の天然調味料辛子明太子オイシックス経由で取り寄せ。

▶北海道産有機じゃがいもをレンジで加熱してからフライパンでバターで焼きつけ、長ねぎ、沖縄県産しめじと一緒に炒めます。伊平屋の塩夢寿美(えんむすび)の塩有機粗挽きこしょうをふって、ムソーの有機小麦粉(薄力粉)を加えて炒め合わせてから、宮平乳業の低温殺菌牛乳を加えて煮てから、最後に辛子明太子を加えます。これを耐熱の器に入れてオーブントースターで12分焼いて出来上がり。最後に無添加の海苔をちぎって散らします。今日の材料は、明太子、塩以外はサンエーハンビータウンで入手できます。長ねぎは有機のものがありませんでしたので通常のもの(埼玉県産)です。

▶サラダは、有機農家から頂き物の沖縄県産リーフレタスとトマト。ラウデミオ・フレスコバルディ・エキストラバージンオリーブオイル、有機しょうゆ、伊平屋の塩、BIOCA有機レモン果汁を混ぜるだけで、あっという間に世界最高級のドレッシングができあがります。質の高いドレッシングは、付け合せのサラダを豪華なごちそうに変える力があります。今日のリーフレタスは特に気持ちのこもった私たちの友人が育てたもので、見るからにパワーが溢れていて単なる有機野菜とは違った凄みを感じます。有機野菜だからといっておいしいとは限りません。力のある、おいしい食材は、育てる人の強い気持ちによって倍増すると思います。以前有機野菜の流通業の経営を手伝っていたときは、有機農家から納品されてくる野菜を見て、農家の体調や気持ちの起伏を感じることができました。

▶サイドの食パンは、浦添市牧港外人住宅で人気上昇中のイッペコッペの食パン。オーナーの西村剛さん、美奈子さんご夫婦が「究極の脇役を目指す」とおっしゃる通り、主張し過ぎず、しかし存在感がある、何度でも買いたくなる日常使いの食パンです。

▶飲み物はカルディ・コーヒーファームで購入した有機栽培のブラジル豆。アイスコーヒーにするときは、安価なナチュラル・ミネラルウォーターを凍らせておいたものを使います。水道水の氷とはまったく飲み物の味わいが異なります。以前は市販の有機砂糖のガムシロップを使っていたのですが、あるときから自分たちで粗糖(甘糖太陽)をミネラル・ウォーターで煮たものを冷やして使用してみたら、白糖やコーンシロップや人工甘味料とはまったく異なるあまりに優しい甘さに驚きました。以来それ以外のシロップを使う気にはなれません。空き瓶に入れて冷蔵庫で保存すると、ずいぶん長い間保存できますのでとてもおすすめです。

【樋口耕太郎】

なぜ私たちが食に関心を持つのか、おいしいレジスタンスを参照下さい。

有機にんにく、有機たまねぎ、有機セロリ、ブラウンマッシュルーム、有機じゃがいも、
有機にんじん、有機さやいんげんなどの温め食材たっぷりのひと皿です。

【末金典子】


写真をクリックすると拡大できます。

ニュージーランド産のオーシャンビーフのサーロインに伊平屋の塩夢寿美(えんむすび)の塩有機粗挽きこしょうをふって、ムソーの有機小麦粉(薄力粉)をまぶします。ざく切りの北海道産有機たまねぎと沖縄県産有機セロリ、つぶした岩手県産有機にんにくをエキストラバージンオリーブオイルで炒め、先のオーシャンビーフ、黒ビール、有機ホールトマト、有機ローレル、無添加コンソメを入れて40分間煮込みます。最後にブラウンマッシュルームを加えて塩・こしょうで味を整えてできあがり。

▶黒ビールはヱビスのプレミアムブラックサントリープレミアムモルツ黒なども良いビールだと思いますが、サンエーハンビータウンで手に入らなかったので、キリンの一番搾りスタウトを使ってみました。アサヒビール(とオリオンビール)は原材料にコーンスターチが使用されているため、私たちはいかなる料理にも利用しません。

コーンスターチは主に米国産のデントコーンから精製されています。米農務省2007年の推計によると、栽培面積ベースでトウモロコシの73%が遺伝子組換え作物で(現在はもっと比率が上がっていると思います)、日本で消費するトウモロコシの約97%が米国産である以上、相当量の遺伝子組換え作物が既に日本で消費されているのは明らかでしょう。アサヒビール、オリオンビールに使用されているコーンスターチの原材料であるトウモロコシが遺伝子組換え作物であるかどうかの表示義務はありませんので、その事実関係を確認する術はありません。ただ、以前オフレコで、(どちらとは言いませんが)上記ビール会社のある開発担当社員が、「自社のビールには米国産の遺伝子組換え作物が使用されているということについて否定できない」と私に告白してくれたことがあります。

▶付け合せのオーガニックマッシュポテトは北海道産有機じゃがいも、宮平乳業の低温殺菌牛乳、伊平屋の塩、有機粗挽きこしょうで作りました。熊本産有機にんじん、沖縄県産自然農法いんげんを添えて。

▶お皿はスウェーデン製ホガナス社のケラミック(黒)。黒いお皿はたくさんありますが、独特のつや消し漆黒の質感が料理を引き立てます。

【樋口耕太郎】

なぜ私たちが食に関心を持つのか、おいしいレジスタンスを参照下さい。

有機醤油、有機みりん、日本酒を煮詰めると、コクが増して
ご飯がすすむ一品に。
有機キャベツの千切りもたっぷり添えて。

【末金典子】


写真をクリックすると拡大できます。

▶みんな大好きな定番料理のしょうが焼きは、とてもシンプルな料理ですが、それだけにひとつひとつの素材に少し気を使うだけで、食事の楽しみがぐっとアップします。材料は沖縄県産紅豚スライス(4ミリ)、熊本県産有機しょうがすりおろし、キッコーマン特選有機しょうゆタカラの有機本みりん、純米酒、オーサワの国産菜種油のみ。

砂糖を加えるレシピもあると思いますが、みりんの甘さだけでほんのりした優しい味に仕上げるのも大好きです。有機しょうゆはいろいろなメーカーのいろいろな商品が販売されていますが、今のところシンプル?な選択に落ち着いています。

これに有機キャベツの千切りを添えます。トンカツやしょうが焼きなどに添えるキャベツの千切りなど、加熱せずにそのまま食べるものは特に、有機キャベツの甘さが最高です。買い物に行って普通のキャベツしかない日は残念です。最近サンエーハンビータウンでも有機キャベツを見かけることが多いので、とても嬉しいですね。

▶今日のお皿はウェッジウッドクイーンズプレーン。乳白色の優しさがおいしいキャベツとしょうが焼きの色を引き立てます。

【樋口耕太郎】

なぜ私たちが食に関心を持つのか、おいしいレジスタンスを参照下さい。

無投薬刀根鶏手羽の骨からうまみを出すラーメンです。
無添加高菜漬けのチャーハンも一緒に。

【末金典子】


写真をクリックすると拡大できます。

ルクルーゼのココットロンド(ホーロー鍋)に水、宮崎県産無投薬刀根鶏の手羽先、岩手県産有機にんにくをつぶしたもの、北海道産有機玉ねぎ角切りを入れてアクを取りながら煮ます。もっとも刀根鶏は何度料理してもほとんどアクが出ません。質の良い食材を使うと、料理でアクが出るのが決して普通ではないということが良く分かります。にんにくとたまねぎを取り出してラーメンのスープにします。味付けはユウキ食品の化学調味料無添加ガラスープ伊平屋の塩夢寿美(えんむすび)の塩のみですが、骨付き手羽先からのダシがたっぷり出て、伊平屋の塩のふくよかさが重なって、とても優しい味になりました。麺は無添加のものをオイシックスから取り寄せて、私たちの冷凍室にストックしているものです。

ルクルーゼのホーロー鍋を使いはじめてから8年くらい経ちますが、この鍋のためにどれだけ料理が軽やかで楽しくなったことでしょう。使えば使うほど素晴らしい鍋で、世界中で絶大な人気があるのが良く分かります。日本では直径24センチまでしか販売していないようですが、私たちは16センチから大型30センチまで揃えて、料理の種類やイベントごとに使い分けています。

▶無添加高菜漬けのチャーハンに使うごはんは、岐阜県下呂産「龍の瞳」(有機JAS)を、ハリオ製フタがガラスの炊飯鍋で炊いたもの。冷や飯でチャーハンを作る人も多いと思いますが、炊きたてのごはんを惜しげなく使うのがおいしいのです。

沖縄のスーパーでは無添加の梅干し、漬け物はほとんど置いていません。今日の高菜漬けはグリーンリーフで購入しました。

【樋口耕太郎】

なぜ私たちが食に関心を持つのか、おいしいレジスタンスを参照下さい。

さっと焼きつけた柔らかい紅豚で、有機ピーマンや有機玉ねぎやしめじの
炒めものを巻いて食べても美味しいです。
サラダのにんじんのあえごろもは無添加クリームチーズを加え、こくをプラスします。

【末金典子】


写真をクリックすると拡大できます。

▶沖縄県産ピーマン、しめじ、北海道産有機たまねぎをオーサワ国産菜種油で炒めて、伊平屋の塩夢寿美(えんむすび)の塩有機粗挽きこしょうを振ります。

▶沖縄県産紅豚に伊平屋の塩、有機粗挽きこしょうを振って、ムソーの有機小麦(薄力粉)をまぶして、軽く焼き色がつくまで両面を焼きます。小麦粉をまぶしてから焼くと、こっくり+カリカリの独特の食感になるので、私たちは大好きです。私たちは、つなぎの小麦粉の質は重要だと考えています。目に見えない、安物を使っても誰も気がつかないような食材こそ丁寧に選ぶことで料理全体に大きな影響を与えると思うからです。だいいち、たいした分量を使いませんので、多少高価な食材を使うには最も適当だともいえるでしょう。

▶有機粒マスタードのソースは、紅豚を焼いたあとのフライパンに、フランス産エバーナットの有機粒マスタードと水を加えて半分くらい煮詰めてから四葉バターを溶かしたもの。ソースをかけたお肉で野菜を包むようにして食べるとさらにおいしいのです。野菜のソテーの控えめな味付けがぴったりです。いずれの食材もサンエーハンビータウンで入手できます。

▶付け合せは、熊本県産有機にんじんの乱切りを茹でて、電子レンジで加熱した絹ごし豆腐とクリームチーズを潰しながら混ぜて、塩こしょうで味を整えたもの。有機パセリを軽くふります。クリームチーズと豆腐の組み合わせは意外にさっぱりしています。クリームチーズは泣く泣くクラフトのフィラデルフィアクリームチーズを使いましたが、安定剤としてローカストビーンガムが添加されているので、次回以降は無添加のものを本土から取り寄せることにしました。

▶私たちは食器も食事の重要な一部だと思っていますので、料理に合わせて毎回使用するお皿を変えています。今日のお皿はフィンランド製イッタラ社オリゴ。お食事と付け合せの色合いに合わせてみました。

【樋口耕太郎】

なぜ私たちが食に関心を持つのか、おいしいレジスタンスを参照下さい。

もやしとエビだけなのに、見た目もお味もインパクト大の生春巻きです。
無添加ナンプラー、有機酢、タバスコ、有機にんにく、粗糖の
甘辛い有機ケチャップソースでいただきます。今日は温かいラーメンも一緒に。

【末金典子】


写真をクリックすると拡大できます。

▶生春巻きの具にはニューカレドニア産の「天使の海老」をスローフード専門のハイ食材室から取り寄せました。化学的な薬品や飼料を使わずに、自然に近い環境で育てられ、最高級食材として主にフランスと日本に輸出されているブランド海老です。日本では高級料亭で刺身に使われているほど。注文すると冷凍されてキロ単位で届きますが、すべてを解凍しなくても1匹ずつ取り出せるため家使いにはとても助かります。ハイ食材室はオイシックスに加えて、最近私たちの利用頻度が上がっているネットショップです。生春巻きの皮、もやしはいずれもサンエーハンビータウンで。

▶生春巻きのソースはデルモンテ有機トマトケチャップ、水、24ヶ月発酵熟成させたトラチャンの無添加ナンプラー美濃有機純米酢粗糖(甘糖太陽)、岩手県産有機にんにくすりおろし、タバスコを混ぜたもの。無添加のナンプラーはカルディコーヒーファームで仕入れました。それ以外はサンエーハンビータウンで入手できます。

サンエーの各店舗の中でも、有機食材、無添加食材が充実しているのは那覇メインプレイス、宜野湾コンベンションシティなど一部の大店舗に限ります。小規模店や食品館ではまったく品揃えがなく、大山店くらいの規模でも私たちが購入するものはほとんどありません。例外的に中規模店のハンビータウンでは大店舗に匹敵するか、ときにはそれ以上の取り扱いがあるのですが、オーガニックに対する意識の高い米国人が多い中部地区の特性が反映されているのかもしれません。米軍属(米兵とその家族)は可処分所得が高いため、質の高いものであれば高い価格帯で飛ぶように売れます。それとも、ひょっとしたら、私たちが毎日のように利用するサンエーハンビータウンで、有機野菜などの取り扱いをするよう相当な頻度で投書していることも少なからず影響しているかもしれません。

▶しょうゆラーメンは無添加のものをオイシックスから取り寄せて、私たちの冷凍室にストックしているもの。食材を大量に扱うようになってから、冷蔵庫のフリーザーでは足りなくなり数年前に別途冷凍庫を購入しました。台風のときはいつも、停電が長引いて食材が溶けてしまわないかが心配になります。

▶飲み物は、生春巻きにあわせて有機ジャスミンティーを淹れました。サンエーハンビータウンのオーガニックコーナで入手できます。

【樋口耕太郎】

なぜ私たちが食に関心を持つのか、おいしいレジスタンスを参照下さい。

本日沖縄タイムスに私のインタビューを基にした記事を掲載頂いた。経済部の座安記者は、長時間にわたる私の複雑な話を本当にうまくまとめて下さった。

*   *   *

おおよそ10年に一度、沖縄に津波のように押し寄せる投資バブルが、昨年あたりから再来している。今回の波は、2005年〜2007年のファンドバブル以来。

日米で長らく金融事業に関わってきたが、その間もっとも重要視してきたことのひとつは、「金融とは事業の黒子であるべき」ということ。社会は人が作り上げる事業によって支えられている。人が生み出す本質的な事業価値のために力を貸す、金融は「ブースター」として存在するべきであり、車の舵取りとメインエン ジンはあくまで事業者のものだ。

逆説的だが、金融が「ナンバー2」に徹することで、金融収益も最大化するというのが私の考え方だ。これまでその哲学を貫くことで大きな金融収益が生まれる経験を何度もしてきたし、その度に確信を強めてきた。

ところが、1995年頃からだったと思うが、資本市場を中心に、金融が事業をコントロールし始め、事業はどんどん持続性を失っている。特に2000年を超える頃から、事業会社でも、不動産でも、開発案件でも、資本市場や金融ファンドが社会に大きな影響力を与えるようになった。金融主導で事業が設計され、商品が作られ、従業員が雇用される。こんな社会に持続性はないと思うのだが、この傾向はいまのところ拡大する一方で、それに呼応するように社会の歪みが次々 と顕在化している。

日本において、そして沖縄において、2000年頃を境に生活保護者が急増しているのは、このことと無関係ではないと私は(密かに)考えている。

【樋口耕太郎】

バーボンウイスキー&有機黒コショウや赤とうがらしやパプリカパウダーといった
スパイスでマリネした無投薬刀根鶏のソテー。パンチのあるお味ですよ~!

【末金典子】


写真をクリックすると拡大できます。

▶いつもの宮崎県産無投薬刀根鶏はいろいろな食べ方を試みましたが、「焼き」が特においしいと感じます。いちばん素材の良さが活きるからでしょうか。骨付きもも肉に伊平屋の塩夢寿美(えんむすび)の塩をすり込んでから、スパイシーなマリネ液に1時間以上つけ込み、フライパンで焼きつけます。

スパイシーマリネ液は、有機しょうが、有機にんにく、有機長ねぎ(各みじん切り)、有機粗挽きこしょう、有機赤唐辛子、パプリカパウダー、粗糖(甘糖太陽)にバーボンウィスキーを混ぜたもの。バーボンは古いワイルドターキーを使いました。

刀根鶏はじっくり育てられているために肉が大きいので、料理にも時間がかかります。焼きつけてから火を止めて余熱で火を通すまで1時間ほどじっくりと時間をかけました。

有機イタリアンパセリを添えて、広島産のレモンをたっぷりしぼって頂きました。今日の食材はほとんどサンエーハンビータウンで入手できます。

▶ごはんはいつもの龍の瞳ハリオの土鍋で炊きましたが、有機いりごまをかけると、スパイシーチキンのエキゾチックな感じに合って、食事がさらに楽しくなります。

【樋口耕太郎】

なぜ私たちが食に関心を持つのか、おいしいレジスタンスを参照下さい。

鶏の胸肉は柔らかいのでピカタがおすすめ!
無添加マヨネーズのこくのある有機ごまソースで元気にいただきます。

【末金典子】


写真をクリックすると拡大できます。

▶溶いた宮城農園のEM有精卵に、クラフトの粉チーズと有機パセリのみじん切り(いずれもサンエーハンビータウンで入手)を混ぜて作った卵液に、宮崎県産無投薬刀根鶏のむね肉を絡めてオールクラッドのフライパンで焼きつけます。

▶むね肉のピカタにかける有機ごまソースは、創健社の有精卵マヨネーズデルモンテ有機トマトケチャップ有機すりごま有機ウスターソースを混ぜたもの。有機ケチャップ、有機すりごま、有機ウスターソースはサンエーハンビータウンで入手できます。有精卵マヨネーズは牧港コープで。

▶飲み物はドイツ産のナチュラル・ミネラル炭酸水ゲロルシュタイナー。ミネラルがたくさん含まれている硬水は飲みにくいのが難点ですが、炭酸の硬水はすっきりしていてとても飲みやすく、私たちは常備して愛飲しています。サンエーハンビータウンで購入できます。

【樋口耕太郎】

なぜ私たちが食に関心を持つのか、おいしいレジスタンスを参照下さい。

クリーミーなかぼちゃのソースをからめた、カフェ風のパスタです。
常備菜にしてもおいしいピクルスも添えて。

【末金典子】


写真をクリックすると拡大できます。

▶ペンネはイタリア産有機デュラム小麦セモリナ原料のオーガニックパスタグリーンリーフで購入。ペンネは表面に細かい溝があってソースが絡みやすいので、クリームソースと合わせることがよくあります。今回もその一品。

▶フライパンにオリーブオイルをしいて、岩手県産有機にんにくみじん切り、しめじ、無添加のハーブソーセージを炒め、ゆであがったペンネを加えます。電子レンジで過熱した後で皮を取り除いて柔かつつぶしたかぼちゃ、低温殺菌牛乳、伊平屋の塩、有機こしょう、無添加洋風スープの素を混ぜたものをパスタに和えて完成。

▶牛乳は毎日使いなので、毎回送料をかけて取り寄せるよりも手軽に入手できるものを選んでいます。サンエーハンビータウンでもっとも質が高いと思えるのは、大正8年創業宮平乳業の低温殺菌牛乳です。通常市販されてる牛乳のほとんどが130度で2秒加熱する高温殺菌ですが、宮平低温殺菌牛乳は65度30分かけてゆっくり加熱殺菌したもの。牛乳のタンパク質などは熱で変質しますので、低温で殺菌することで生乳本来の風味が残ります。

その他、沖縄県内で入手できる低温殺菌牛乳は、リウボウ本店の地下食品売り場においている島根県木次乳業木次パスチャライズ牛乳など。木次牛乳は低温殺菌(パスチャライズ)であるだけでなく、乳牛の自然な飼育方法に強くこだわる良心的なメーカーとして全国的にも有名です。ただし一般にリウボウは価格設定がかなり高めなので、同じ商品がネットではずいぶん安く入手できたりします。一定量まとめて購入すると送料が無料になるサービスなどがありますので、その際はネットの方が割安になります。

▶ソーセージは添加物の代名詞のような商品で、沖縄の大手スーパーで販売されているものにはほとんど例外なく大量の添加物が含まれています。一方で、無添加を謳っているハム、ソーセージは、どうもあまりおいしいものがないという印象です。私たちの強いこだわりは、どれだけ安心安全であっても、おいしくなければ意味がないということ。体に良いからといって、味気ない食事をするような人生はまったく納得がいきませんし、そもそも、そんな食事が本当に体にいいのでしょうか?いろいろ試した結果、現時点でおいしいと思える無添加ソーセージは、北海道食創造さんだかんの無添加ソーセージです。原材料は、北海道産豚肉、塩、はちみつ、香辛料、ハーブ(パセリ、マジョラム)のみ。私が知るかぎり沖縄ではグリーンリーフで取り扱いがあります。

▶つけあわせはカリフラワーのはちみつピクルス。耐熱ボールにカリフラワー、イタリア産有機白ワインビネガー、はちみつ、伊平屋の塩夢寿美(えんむすび)の塩を混ぜ入れ電子レンジで加熱します。はちみつは、もちろん蜜蜂がつくるものですが、近年世界的に蜜蜂が大量に死滅する原因不明の蜂群崩壊症候群(CCD: Colony Collapse Disorder)が問題視されており、自然な環境からとれるはちみつに対する関心が高まっています。またはちみつは、価格を抑えるために質の低いものも少なくありませんので、決して価格では選ばないようにしています。今日のお料理には頂きものの宮崎県西澤養蜂場製のはちみつを使いました。本当のはちみつは、蜜蜂が蜜を集める花の種類によって香りと味わいが異なります。

▶サイドの食パンは、浦添市牧港外人住宅で人気上昇中のイッペコッペの食パン。オーナーの西村剛さん、美奈子さんご夫婦が「究極の脇役を目指す」とおっしゃる通り、主張し過ぎず、しかし存在感がある、何度でも買いたくなる日常使いの食パンです。

【樋口耕太郎】

なぜ私たちが食に関心を持つのか、おいしいレジスタンスを参照下さい。

有機レモン入りのねぎ塩だれは、さっぱりとした味わいです。
お塩はもちろん野甫の塩で。
「炉端大将・炙家」でじゅじゅうお肉を焼いて、
磯の香りの塩蔵の鳴門わかめとともに、葉野菜に包んでいただきます。
無添加のたらこに香味野菜や唐辛子を加えた、風味の良い一皿も添えて。

【末金典子】


写真をクリックすると拡大できます。

▶お休みの日の今晩は、ニュージーランド産のオーシャンビーフの焼き肉を、水で洗った鳴門産塩蔵(えんぞう)わかめ、特製ネギ塩ダレをサンチュに包んで頂きます。オーシャンビーフのステーキ用厚切りリブプレミアムを焼き肉用に薄く切って使います。

素材の味をぐっと引き立てるネギ塩味は私たちの大好物です。ネギのみじん切り、BIOCA有機国産レモン果汁伊平屋の塩夢寿美(えんむすび)の塩、有機粗挽きこしょうを混ぜるだけ。レモンの酸味と塩の味わいが絶妙な塩ダレで食べる焼き肉は格別でした。

▶今日はサンエーハンビータウンで有機かぶが手に入りました。有機かぶの水気をしぼって、無添加たらこ、すり下ろした岩手県産有機にんにくと熊本県産有機根しょうがで和え、有機しょうゆ、有機一味唐辛子を混ぜ合わせます。たらこといえば添加物。県内のスーパーに売っているたらこ(明太子)で無添加のものは存在しないのではないでしょうか。調味料(アミノ酸等)、甘味料(ソルビット)、酸化防止剤(V.C)、着色料(赤102、黄5、赤3)、発色剤(亜硝酸Na)などがごく普通に添加されています。ですから、街場でもホテルでも、明太子パスタ、明太子おにぎりなどはとても食べる気になりません。

私たちは明太子メニューの場合は、100%取り寄せた材料を使用します。今日の食材は佐賀県の蔵出しめんたい本舗製の天然調味料辛子明太子オイシックス経由で。この会社は添加物を含んだ商品も数多く販売していますが、一部無添加の商品も作っています。

【樋口耕太郎】

なぜ私たちが食に関心を持つのか、おいしいレジスタンスを参照下さい。

名古屋名物、手羽先のから揚げを、食べやすく無投薬刀根鶏モモ肉で
アレンジしました。甘辛の味つけが食欲をそそりますよ~。

鶏肉は1枚丸ごと少なめの菜種油でカラリと揚げ焼きにするのがポイントです。
【末金典子】


写真をクリックすると拡大できます。

▶今日のレシピは、ESSE(エッセ)からコウケンテツさんの一品。彼のレシピは本当にはずれがありません。片栗粉をつけて揚げたカリカリさくさく感と、優しいタレと、白すりごま、レモンのミックスは絶品でした。

宮崎産無投薬平飼いの刀根鶏のもも肉に伊平屋の伊平屋の塩夢寿美(えんむすび)の塩有機粗挽きこしょうを少し振って、片栗粉をたっぷりまぶします。私たちはフライパンで揚げ物をすることが多いです。浅い油で揚げても十分おいしく出来上がりますので質の高い油を節約できますし、いつでも新鮮な油で揚げることができます。菜種油はいつものオーサワ国産菜種油。国産菜種は供給量の1%に満たない希少なものですが、その菜種の一番搾り油です。

▶岩手県産有機にんにく摺り下ろし、有機しょうゆ、純米酒、有機栽培米100%を使った有機本みりん粗糖(甘糖太陽)、水を小鍋でひと煮立ちさせたタレをかけ、有機白すりごま、有機こしょう、国産レモンをふって頂きます。いずれの材料もサンエーハンビータウンで入手できます。あまりのおいしさに、「このまま永遠に食べていたい」と感じるほどです。

【樋口耕太郎】

なぜ私たちが食に関心を持つのか、おいしいレジスタンスを参照下さい。

有機にんにくとパセリの風味がくせになる肉巻きです。

焼きたてを、有機醤油、はちみつ、有機白ワインビネガーをひと煮立ちさせた
たれでいただきます。

【末金典子】


写真をクリックすると拡大できます。

宮﨑産の無投薬尾崎牛が「今日なに食べた?」シリーズ初登場。牛は鶏や豚と比べて高価な食材ですが、だからといって質を落としたくはありません。そこで、家庭の日常使いには部位とメニューをうまく組み合わせて利用します。今回のレシピはもも薄切り肉の指定でしたが、切り落とし肉を使いました(単価が倍違います)。沖縄県内で尾崎牛を扱っているお店はありませんので、ネットで直接お取り寄せ。尾崎牛は本当に素晴らしい食材で、料理しているときからその違いが実感できるので、料理がさらに楽しくなります。見た目にも洗練され、脂身がさらさらしていて、触っているだけで手の中で雪の結晶のように解けていくイメージです。今回の香味肉巻きも、一口食べて「口の中で蒸発したのでは?」と感じるくらい軽やかに仕上がりました。感動的。

▶フライパンにカルピス特撰バターを溶かし、北海道産有機たまねぎ、岩手県産有機にんにく、パセリのみじん切りを炒めます。伊平屋の塩夢寿美(えんむすび)の塩有機粗挽きこしょうを振ってからいったん冷まし、有機小麦粉を振った尾崎牛で巻くように包んでから、フライパンで時々ころがすようにして5分焼くとできあがり。お肉に小麦粉を振ってから焼くと、カリカリ感とこっくり感が出るので私は大好きです。このつなぎの小麦粉は、ムソーの有機小麦(薄力粉)をサンエーハンビータウンで購入したもの。良質な食材を多く揃えているオーガニックのパイオニア、ムソー商事は国産有機小麦も扱っていますが、こちらはサンエーハンビータウンでの取り扱いはありません。

▶レシピでは、有機しょうゆ、はちみつ、イタリア産有機白ワインビネガー(いずれもサンエーハンビータウン)をひと煮立ちさせたものをかける、とのこと。私たちは写真のように、サイドに用意してお肉を漬けながら頂きましたが、正解だったと思います。安物食材をつかって濃いソースで食べるよりも、素材が素晴らしいほどに、ソースは主張しない方が楽しい食事になると思います。結局、有機しょうゆと有機純米酢をまぜただけのシンプルなタレの方がおいしいと思いました。

ところで、はちみつは体に優しいというイメージがありますが、一般にスーパー販売されているはちみつは劣悪なものが多く、内容を吟味して選ぶ必要があります。今日は詳しく書く時間がないので、次の機会に。

【樋口耕太郎】

なぜ私たちが食に関心を持つのか、おいしいレジスタンスを参照下さい。

無投薬の刀根鶏と椎茸をこんがり焼き、
メープルシロップと日本酒と有機醤油の甘じょっぱい漬けダレに漬け込み、
海苔をちらしたご飯にのせ、無添加梅酢漬けのしょうがを添え、
七味唐辛子をかけていただく丼です。

【末金典子】


写真をクリックすると拡大できます。

▶今日の料理は料理研究家として第一人者の一人有元葉子さんのレシピです。毎日違うレシピを試していると、レシピを提供する料理研究家の方々の料理に対する姿勢と、経験の深さと、センスの違いがだんだんわかるようになってきます。数多くの料理研究家が様々なメディアに登場しますが、素晴らしいと思える方はそれほど多くはありません。私たちのお気に入りは、有元葉子さんを始め、コウケンテツさん栗原はるみさん辰巳芳子さんなど。ケンタロウさんも素晴らしかったのですが、バイク事故にあわれて今はリハビリに専念されているようです。

▶どんぶりの最後にのせる紅しょうがは、創健社のものをグリーンリーフで購入。もちろん化学調味料、着色料、保存料無添加。国産しょうがを、国産特別栽培の梅から作った梅酢、国産しそ、にがりといっしょに漬けたもの。スーパーで販売されている紅しょうがのほとんどは着色料で赤く染まっています。この紅しょうがはたこ焼き、お好み焼き、焼きそばなどに使っても、さぞかしおいしいと思います。

宮崎産無投薬平飼いの刀根鶏のもも肉と椎茸を網焼きします。有元さんのレシピでは網焼きと指定されていましたのでその通りにじっくり焼いてみたところ(焼き上がりまで少し時間がかかります)、なるほどフライパンなどで焼きつけるのとまったく異なるふっくらした焼き上がりになります。理想を言うならば炭火焼にしたいところですが、家庭では網焼きにするだけでも料理がぐっと盛り上がります。

焼き上がった鶏と椎茸を、純米酒を煮立ててからカナダ産ナチュラルメープルシロップ、有機しょうゆを加えた漬けダレに漬け、焼き海苔をちらしたごはんにのっけて、七味唐辛子を振ります。しょうゆと砂糖ベースの照り焼きダレと比べて、メープルシロップの方がぐっと優しい味になります。有元さんならではの選択といった感じ。

▶椎茸は原木椎茸の方が断然おいしいのですが、残念なことに今日は入手できませんでした。よって、菌床栽培の椎茸です。

▶ほうれん草のお味噌汁は、チョーコーの有機麦味噌で。味噌は米味噌、麦味噌、麦米合わせ味噌などがありますが、私たちは麦味噌の優しさが好きです。サンエーコンベンションシティで手に入ります。なぜかサンエーハンビータウンにはおいていません。

【樋口耕太郎】

なぜ私たちが食に関心を持つのか、おいしいレジスタンスを参照下さい。

無添加えびや紅豚が入って、お野菜もたっぷりの五目うま煮。
いろいろな素材のうまみを、とろみあんがまとめてくれます。

具に入れるきくらげは九州産の物を使っています。
ひじきやわかめもそうなのですが、中国産と国内産とでは価格が何倍も
違ってきます。
安全性も大事ではありますが、お味にもぐんと差が出てきますので
国内産のものを使いたいものです。

炒めたあと少し蒸し煮にして、素材のおいしさを引き出す一品です。

【末金典子】


写真をクリックすると拡大できます。

▶むきえびは、普通のスーパーでは、冷凍のものであっても酸化防止剤などの添加物が含まれていないものはほとんど置いてありません。私たちはえびのメニューのときはオイシックスから取り寄せます。最近のネットショップは、食品の成分表示が明記してあるものが多く、注文する際に添加物の有無や原材料の詳細を確認できます。

▶豚肩ロースはいつもの沖縄県産紅豚マルホンの太香ごま油をしいて、有機しょうがのみじん切りを炒めたフライパンの上に、一枚一枚(手早く)広げて焼きつけます。色が変わる頃まで広げておくと、その後他の具と混ぜた後でもお肉がひらひらして、私はこの食感が好きです。

フライパンは、オールクラッドスイスダイヤモンドを併用していますが、最近はオールクラッドの方がお気に入り。

▶きくらげは国産と中国産では価格が3倍くらい違いますが、私たちは選択肢があれば必ず国産を選びます。純粋においしいと思うからです。

▶ヤングコーン水煮、うずらの卵水煮は(できるだけ)添加物のないものを選びます。いずれもサンエーハンビータウンで。ヤングコーン水煮はクエン酸が添加されていました。クエン酸は毒ではないと思うのですが、それでも選択肢があれば無添加のものを選びます。

クエン酸はレモンや梅干しにも含まれている酸味の成分で、食品の酸化を防ぐために添加されることがあります。とはいえ、レモン汁のクエン酸と、でんぷんや糖を発酵させて工業的に精製するするものが同じであるとは、私たちには思えないのです。

また、「酸化防止剤(ビタミンC)」と表示されているものがあります。食品に添加されている「ビタミンC」は、でんぷんを加水分解してグルコース(ブドウ糖)を作り、そのグルコースを発酵させて化学的に合成されるアスコルビン酸のことです。化学式はビタミンCと同じなのですが、やはり私たちにはレモン汁と同じものだとは思えないのです。ペットボトルのお茶にはほとんどアスコルビン酸が添加されていますが、直接お湯を湧かして淹れたお茶とは味わいがまったく変わってしまっていて、私にはとても飲めません。

▶オイスターソースは、無添加の商品はサンエーハンビータウンにも、牧港コープにもありません。ユウキ食品の化学調味料無添加オイスターソースは増粘剤(加工でんぷん・キサンタン)が添加されているため敬遠しています。キサンタンも毒ではないと言われていますが、とろみをつけるためにわざわざ添加しなければならないのは、そもそもまっとうな製法で作られていないからではないかと推測しています。サンエーコンベンションシティ内にあるカルディコーヒーファームにあるメガシェフを使うことが多いです。中のソースが出づらくて少し不便ですが。

▶今日のお皿は、五目うま煮の色合いに合わせて、フィンランド製アラビア社のアピラです。

【樋口耕太郎】

なぜ私たちが食に関心を持つのか、おいしいレジスタンスを参照下さい。

アメリカでは過去50年で結婚率が20%低下。4割は、結婚制度が社会的な機能を失いつつあると考え始めている。

この傾向は特に低収入層に顕著で、過去のパターン(高収入・高学歴ほど結婚しにくい)と逆転している。現在、30歳までに結婚する確率は、大学卒の方が高くなっている。

・・・味気ない言い方だが、男性の収入が減少していることが原因だろう。あくまで一般論だが、女性は収入優先。男性は容姿・服従優先。どちらにとっても人間性は二の次のように見える。超・資本主義が進み、男性の収入が減って、女性の要求を満たすことができなくなれば、婚姻率が減少するのは当然だ。

仮に、男性の収入減が婚姻率低下の原因ならば、結婚という制度はお金が介在しなければ成り立たないのだ。そんな機能はなくなっても構わないと思う。

そもそも婚姻制度は愛とは無関係だ。皮肉な言い回しで恐縮だが、私が知る限り、結婚で不幸になっている人は五万といるが、離婚して後悔している人はあまり見たことがない。できの悪い冗談のようだが、結婚の90%は過ちで、離婚の100%は正しい。それは結婚の多くが、愛を目的としていない関係になってしまっているからだろう。

逆に、本当に愛に生きるのなら、なぜ婚姻制度が必要なのだろう? 結婚という仕組み自体が、男女という最も重要な人間関係から愛を奪っているということはないだろうか?

女性の悩みを聞いていると、いかに稼ぎの良い男性を見つけるか、という話になりがちだ。しかし、男性はこれを批判できるだろうか? 対象が異なるだけで、これは男性の仕事に対する姿勢と瓜二つだからだ。男性も女性も、結局「お金」「安定」のために、本当に大事なものを二の次にして生きている。

結婚相手を探すとき、私たちはとかく相手の条件を検討する。そして、自分の状況と刷り合わせて妥協する。そろそろ子供を生みたいし、親がうるさいし、これ以上良い人が現れそうにないし、待つのに疲れてしまったし、相手が好きだといってくれるし・・・ 自分の愛はいつも二番目だ。

世の中はとてもうまくできていて、この人「でも」いいか、と妥協すれば、相手からも必ずこの子「でも」いいか、と妥協される関係になる。そんな人間関係が継続するためには、お金か子供でもいなければ成り立たないのは当然だろう。

本当に深みがあり、継続する人間関係を求めるのならば、「相手の人生を、そして二人の人生をどれだけ豊かにできるだろうか。そして、そのために自分は何ができるだろうか」、と問うべきだろう。

結婚に限らず、人間関係の価値とは「1+1>2」が成り立つかどうか。それ以外に二人でいることの理由はないと思う。

【樋口耕太郎】 (2010年11月24日のツイッターより再掲)

昨夜は晩ごはんがとても遅かったので少し軽めに、
有機赤とうがらしのピリッとした辛みで味を引きしめる炒めものと、
有機麦味噌のおみそ汁、有機納豆のお夕食です。

【末金典子】


写真をクリックすると拡大できます。

▶材料の有機トマト、国産無添加ちりめんじゃこ、県産EM有精卵溶き卵、島根県産有機赤唐辛子、岩手県産有機にんにくみじん切り、乾燥わかめはサンエーハンビータウンで手に入ります。ちりめんじゃこは添加物が含まれているものが少なくありませんので、ひとつひとつ確認して選びます。

調味料は伊平屋の塩夢寿美(えんむすび)の塩ラウデミオ・フレスコバルディです。食材は和食なのですが、味付けはにんにく、塩、オリーブオイル、唐辛子と、ペペロンチーノ風でなかなかエキゾチックに仕上がりました。

いつものことですが、伊平屋の塩、ラウデミオ・フレスコバルディを使うことで、料理全体の豊かさがまるで違ってきます。特にラウデミオは高価な食材ですが、それでも価値があると思うのです。

ところで、日本で一般に言う「ペペロンチーノ」とは、イタリアではアーリオ・オリオ・ペペロンチーノ(aglio, olio e peperoncino)と呼ばれ、それぞれにんにく、オリーブオイル、唐辛子の意味です。つまり、元の意味ではペペロンチーノ=唐辛子。なるほど、私もこの原稿を書くまで知りませんでした。

▶私は子どもの頃から納豆をたっぷり食べられる食事に憧れていました。大人になって好きなだけ食べられるのが嬉しいかぎりです。有機納豆はサンエーハンビータウンで入手できます。いろいろな種類を試してみましたが、それぞれ味がずいぶん違います。

国産「大豆」納豆か、アメリカ産「有機大豆」納豆かでは迷いますが、今のところ後者をよく使っています。大豆は国内自給率が数パーセントしかなく、消費量のおよそ8割がアメリカからの輸入です。しかし、アメリカ産大豆のおよそ8割は遺伝子組み換え作物だと言われていますので、「遺伝子組み換えでない」と表示されていることを確認して購入します。サンエーに国産有機大豆納豆の登場を待ちたいところです。

ところで私たちは、食材で国内産か海外産の選択肢がある場合は、価格をほぼ度外視して可能なかぎり国内産のものを利用しています。例えばにんにくは国内産と中国産では価格が10倍近くも差があるときがありますが、やはり国内産の香りでは勝負にならないと思っています。

【樋口耕太郎】

なぜ私たちが食に関心を持つのか、おいしいレジスタンスを参照下さい。

有機にんにく・青じそ・有機玉ねぎ・国産レモン・
エキストラバージンオリーブオイル・有機醤油・野甫の塩・有機胡椒で作る
洋風の特製ドレッシングでかつおをモリモリいただきます。
ズッキーニやみょうがのあえものも添えて。

【末金典子】


写真をクリックすると拡大できます。

▶牧港コープで仕入れた高知県枕野崎産かつおのたたき(解凍)に、特性ドレッシングをかけます。この特製ドレッシングの原材料の組み合わせがなんとも絶妙。有機にんにく(すりおろし)、青じそ、有機たまねぎ(みじん切り)、国産有機レモン、エキストラバージンオリーブオイル、有機しょうゆ、野甫(伊平屋島)の塩、有機粗挽きこしょう、という組み合わせは、やはり自分では決して考えつきません。

国産有機レモンは、サンエーハンビータウンで時々入手できますが、手に入らないときも多いので、そんなときはBIOCA有機レモン果汁が便利です。エキストラバージンオリーブオイルでカツオのたたきがぐっと洋風になりますが、ドレッシングのオリーブオイルは絶対にケチらない方が人生が豊かになるというのが私たちの考えです。

▶お休みの日は、メインの他にもう一品用意するのが私たちの楽しみ。ズッキーニの塩昆布あえは、有機ズッキーニ、みょうが、無添加塩昆布、伊平屋島の塩、有機醤油で作ります。ズッキーニもみょうがも個性があって素晴らしい食材ですが、塩昆布と組み合わせると今まで経験しなかったおいしさになります。

▶昆布と鰹の合わせだし絹さやのお味噌汁に山椒(粉末)を振りかけて、龍の瞳のごはんと一緒に。

【樋口耕太郎】

なぜ私たちが食に関心を持つのか、おいしいレジスタンスを参照下さい。

友人から強く勧められてお正月休みに『インターステラー』を観た。ハリウッドのSFX娯楽映画の類いだろうと高をくくっていたのだが、予想は心地よく裏切られた。私の中ではこの10年間で最高の映画だったかも知れない。価値のある映画は、見かけとはまったく異なる意味を持っている。

料理の完成度は素材の質を超えることができない。映画も同様で、良い作品は良い脚本からしか生まれない。理論物理学者のキップ・ソーンが製作総指揮を務め、脚本家のジョナサン・ノーランは執筆のためにカリフォルニア工科大学で相対性理論などを学び、脚本完成までに実に4年間をかけた。

ソーンによると、「ワームホールやブラックホールを物理学的に正確に描いた映画は今までなかった」という。「本作品のワームホール、ブラックホールの描写は、アインシュタインの一般相対性理論に基づいて可能なかぎり正確に表現されている」のだそうだ。SFと言っても、Science Fictionではなく、Science Factと言えるかも知れない。

*   *   *

映画では「次元」の不思議な作用がひとつのカギになっている。舞台は、地球が人類の生存に適さなくなりつつある未来。新たな居住地(惑星)を探すため に、マシュー・マコノヒー、アン・ハサウェイらが演じる科学者、宇宙飛行士がワームホールを通って宇宙を探索する。ワームホールの入り口を土星近くに「用意」するなど、人類を助けようとする「何ものか」がいるのだが、この「何ものか」は、映画の後半になって、高次元に存在する自分自身であることが明らかになる。

「次元」とは科学の言葉だが、私たちの日常においても概念的にほぼ同じ使われ方をする。「次元の高い人」は「次元の低い人」の行動や意図をほとんどすべて理解するが、「次元の低い人」は「次元の高い人」の言葉をほとんど理解できないだけでなく、「次元の高い人」から受け取った「正しい」情報をまったく異なる(つまり誤った)解釈によって、誤った結論を導き出す。

「高い次元の人」が「低い次元の人」の役に立とうと思うとき(「高い次元の人」が「低い次元の人」を愛するとき)、「低い次元の人」が理解できる水準まで情報の質を落として、「低い次元の人」を導く必要がある。「低い次元の人」は「高い次元の人」に対して「なぜ真実を伝えてくれないのだ」と憤るが、「高い次元の人」が真実を語れない原因は「低い次元の人」が低い次元に留まっていることそのものにあり、さらに「高い次元の人」は「低い次元の人」にその事実を説明することができない。

一方で、「低い次元の人」は事実の認識、解釈、因果関係などの一切を文字通り低い次元でしか捉えることができない。どれだけ優れた思考を行っても、低い 次元に発想が制約されているかぎり、低い次元の回答しか得られない。そして「低い次元の人」の思考や判断は、低い次元を前提とする限りにおいて「正しい」 ため、「低い次元の人」は自分の判断の正しさにほとんど疑いを持たない。

すべての人は、自分が属する次元の中で「正しい」ことしかしていない。デール・カーネギーの名著『人を動かす』の中にこのような一節がある。

〈Quote〉

「おれは働き盛りの大半を、世のため人のためにつくしてきた。ところが、どうだ…おれの得たものは、冷たい世間の非難と、お尋ね者の烙印だけだ」と、嘆いたのは、かつて全米をふるえあがらせた暗黒街の王者アル・カポネである。

カポネほどの極悪人でも、自分では悪人だと思っていなかった。それどころか、自分は慈善家だと大真面目で考えていた。…世間は、彼の善行を誤解しているのだというのである。

シンシン刑務所長から、興味ある話を聞かされた。およそ受刑者で自分自身のことを悪人だと考えている者は、ほとんどいないそうだ。自分は一般の善良な市民と少しも変わらないと思っており、あくまでも自分の行為を正しいと信じている。

〈Unquote〉

つまり、私たちの人生における様々な問題、人間関係の苦しみのほとんどは、正に「次元」の問題なのだ。多くの人の人生が不幸なのは、社会が問題だらけなのは、「正しいこと」をしなかったからではない。低い次元で「正しいこと」をしたからだ。

マッキンゼーの創業者マービン・バウアーの名言「企業が躓くのは、正しい問いにまちがった答を出すからではなく、まちがった問いに正しく答えるからである」も同じ意味だ。

*   *   *

私たちの問題が問題である理由は、自分のいる「低い次元」で問題を解決しようとしているからだ。『インターステラー』では、私たちが存在する4次元世界 (地球)が生存に適さなくなる。この(4次元の)問題を解決しようと研究者や宇宙飛行士が4次元宇宙の中で回答を探そうとするのだが、なかなかうまく行かない。最終的にその解を見いだすのは、マシュー・マコノヒー扮する宇宙飛行士クーパーがブラックホールの中?の5次元から4次元を見たときだ。

その瞬間5次元に存在するクーパーは、驚くことに、4次元世界に存在する人類にとって、あたかも神として機能することになる。5次元からは4次元世界が破綻する理由が良く分かるからだ。4次元世界の時空間に制約を受けないため、この瞬間の小さな判断が、将来どのような出来事を引き起こすのかが同時に理解できる。複雑に絡みあったものごとの因果関係や、数多くの問題を引き起こしている原因の原因の原因、すなわち根本原因も。

結局人類を絶滅から救ったのは、5次元から4次元世界を見たクーパー自身だ。私たちにとっての神は、高次元に存在する私たち自身なのかも知れない。スピリチュアリティの概念では私たちは一人一人が神だと言う。私たちの心の中(の高い次元)に神が宿っていると言う考え方は、先端物理学とも符合するのだ。

*   *   *

さて、私たちの社会には問題が山積みで、それらの問題の大きさに、私たち自身が押し潰れされそうになっている。これを政治、経済、行政、経営など様々な手段で解決しようと試みているのだが、それらのすべては4次元における対症療法でしかないように感じるのは私だけだろうか。

私たちは目の前の問題の大きさに圧倒されながら、その解決方法を提供してくれそうなモノ、人、出来事、教えなどに期待する。この政治家だったら、この発明だったら、この政変だったら・・・。しかしながら、4次元にいる誰に頼んでも、はじめからそこに答えなど存在しないのだ。

沖縄の基地がすべて帰ってきたら私たちの社会は正常化するだろうか?沖縄の経済発展が天に届いたらどうだろう?失業率がゼロになったら?保守政権だったら?革新政権だったら?4次元世界ではそれぞれの「正義」が、対峙する「不正義」からパイの取り合いを続けている。

私たちが何よりも優先して取り組むべきことは、いかに5次元でものごとを捉え、思考し、発想し、行動するかということであって、目の前の「問題」解決(対症療法)に時間と労力を費やすことではない、5次元では「問題」そのものが再定義されるからだ。「正義」を貫くことでもない、正義の反対は悪ではなく、もうひとつの正義に過ぎないからだ。目の前の「敵」と戦うことでもない。4次元における「敵」は5次元における全体世界を構成する要素に過ぎないからだ。

*   *   *

そこで、最大の問題に突き当たることになる。4次元で思考する私たちが、いかにして5次元に進むことができるのかということだ。5次元の視点を持つことで4次元世界の(ほとんどすべての)問題が解決できるとしても、4次元に生きる人間が5次元世界を理解できない以上、絵に描いた餅ではないか、と。

私たちの思考は4次元に制約されている。5次元世界の出来事は、4次元世界の非常識であり、まったくつじつまが合わないように見え、どれだけ4次元の論理を積み重ねても、決して5次元に辿り着くことはできない・・・。

その中で、たった一つ、4次元の制約を超えて、私たちを5次元に導く「コンパス」がある。そして、それはすべての人に生まれながらに備わっている。愛である。

ブランド博士(アン・ハサウェイ)、クーパー(マシュー・マコノヒー)、ロミリー(デビッド・ジャーシー)が、宇宙船エンデュランスの中で、人類の新たな居住地にもっとも適していると思われる候補地(惑星)を選別するシーンがある。

人類が選抜隊として送った2人の科学者たちが、それぞれ辿り着いた惑星からデータをエンデュランスに送信してきている。マン博士の氷の惑星、エドマンズ博士の砂漠の惑星だ。送られてきたデータを解析すると、エドマンズ博士の砂漠の惑星の方が移住に適しているように思えるが、既にエドマンズ博士が生きているという証拠はない。マン博士の氷の惑星は、データ上不適合に思えるのだが、マン博士は生きていてこの惑星が適当だという情報を送っている。

その状態で、エドマンズ博士の恋人でもあるブランド博士(アン・ハサウェイ)は、砂漠の惑星に進路を取ることを強く進める。マン博士の氷の惑星はブラックホールに近すぎて、生物の進化が生じない可能性が強いというのが根拠だ。これに対して、ブランド博士がエドマンズ博士の恋人であることから、彼女の科学者としての判断が偏っているのではないかとクーパーが指摘する。これに対する彼女の台詞に『インターステラー』最大のメッセージが表現されていると思う。

COOPER
She’s in love with Wolf Edmunds.

ROMILLY
(to Brand) Is that true?

BRAND
Yes. And that makes me want to follow my heart. But maybe we’ve spent too long trying to figure all this with theory -

COOPER
You’re a scientist, Brand -

BRAND
I am. So listen to me when I tell you that love isn’t something we invented - it’s observable, powerful. Why shouldn’t it mean something?

COOPER
It means social utility - child rearing, social bonding -

BRAND
We love people who’ve died … where’s the social utility in that? Maybe it means more - something we can’t understand, yet. Maybe it’s some evidence, some artifact of higher dimensions that we can’t consciously perceive. I’m drawn across the universe to someone I haven’t seen for a decade, who I know is probably dead. Love is the one thing we’re capable of perceiving that transcends dimensions of time and space. Maybe we should trust that, even if we can’t yet understand it.

(Brand looks at Romilly, who can’t meet her eye.)

BRAND
Cooper, yes - the tiniest possibility of seeing Wolf again excites me. But that doesn’t mean I’m wrong.

「・・・科学者だからこそこう考えるべきなの。愛は私たちが作り出したものではないのに、現実に存在していて、パワーに満ちている。それには何か意味があるに違いないわ。私たちがまだそのしくみを理解できず、きちんと認識していないだけであって、より高次の存在から送られてきているメッセージかも知れな い」

「現に私は、もう10年も会っていない人、そして恐らく既に死んでいるであろう人の方向へ、宇宙を超えて引き寄せられている。愛は、次元を超えて、時空間を超越して私たちが知覚できる唯一のものだから」

「その意味を理解できないとしても、そのインスピレーションを信じるベきではないのかしら」

「クーパー、 確かにエドマンズにもう一度会えるかも知れないという小さな期待は、私の心を動かすわ。だからといって、私の判断が間違っているとは限らないの」

物語の後半、氷の惑星のマン博士は、孤独のあまり噓の情報を送信していたことが明らかになる。結果として、ブランド博士が愛によって感じたインスピレーションは人類にとってもっとも正確な情報だったのだ。

*   *   *

最もパーソナルな愛が人類全体を救うというパラドックスは、私たちの社会にもそのまま当てはまる。そして、私たちの4次元社会はその反対の現象に溢れている。「家族のため」に働きながら自分の妻や子どもの話に心から耳を傾けない父親、人間が嫌いな環境主義者、人間関係をないがしろにして社会のために働く政治家、毎日の食事を味わうことのない料理人、「敵」に思いやりを示すことを後回しにして平和のために戦う人・・・。

私たちは4次元を超えた因果関係や真実を、4次元の論理で説明することはできない。4次元の問題を真に解決する唯一の方法が5次元の認識だとして、私たちがその認識に辿り着くためには、次元を超えて、時空を超えるインスピレーションに導かれなくてはならない。それが愛である。私たちが、目の前の人間関係のすべての接点において、社会におけるあらゆる選択において、愛を選ぶこと以外に、「いま、愛なら何をするだろうか?」と問いながら生きる以外に、4次元の問題を解決する方法は存在しないのだ。

私たちは本当に長らく、社会運営を、「論理」や「利害」や「力関係」や「怖れ」というものさしに任せてきた。その結果がこの社会だ。人を採用する時、政治家に一票を入れる 時、商品を開発する時、値段を決める時、同僚とお酒を飲む時、出張を決める時、ツイッターにつぶやく時、基地問題を語る時、車を運転する時、食事を作る時、愛をものさしにするのはどうだろう。5次元に存在する私たち自身が、この歪みすぎた社会を正常化するための正しい答えを用意しているのかも知れないからだ。

【2015.1.11 樋口耕太郎】

今日は樋口の次世代金融講座が夜にあり早目のお食事となるため
少し軽めのお夕食メニューです。
おいもを無添加コンソメスープでゆでる、まろやかでやさしい味わいが絶品の
ポテトサラダです! じゃがいもをつぶしすぎないように、少し食感を残して
作ります。
有精卵の卵焼きや、昆布だしの有機納豆のお味噌汁も添えて定食風に。

【末金典子】


写真をクリックすると拡大できます。

▶本日は焼きサバ定食風ですが、気持ちの中では、じゃがいもをコンソメスープでゆでて作る、創業昭和43年老舗居酒屋「青山ぼこい」の看板メニュー「コンソメポテサラ」がメインです。友人から段ボール箱ぎっしりの北海道産有機じゃがいもと有機たまねぎを頂いたので、それをたっぷり使います。

きゅうり、化学合成添加物不使用ベーコン、有精卵EMたまご、などはサンエーハンビータウンで。ベーコンは、発色剤・リン酸塩・保存料・酸化防止剤・合成着色料・化学調味料を添加せずに製造している信州ハムのスライスベーコンを使いました。欲を言えばもっとおいしい商品はたくさんありますが、サンエーハンビータウンに並んでいる「薬品漬け」とも言えそうな他のベーコン、ハムなどと比べると遥かに良質。手軽でちょっと使いには重宝します。

ポテサラにはマヨネーズをたっぷり120cc使いますので、マヨネーズの選択は重要。質の低いものを使うと、後味が悪いだけでなく、どうやら太りやすくなります。私たちは、創健社有精卵マヨネーズを牧港コープで仕入れます。見たところサンエーハンビータウンに良質なマヨネーズはありません。良質なマヨネーズと言えば松田のマヨネーズも有名ですが、私たちにはちょっと甘口に感じられます。こちらも牧港コープで入手できます。

▶サバは北海道釧路産の塩真鯖をサンエーハンビータウンで。スーパーで販売している鮮魚は添加物が加えられているものがずいぶんありますので、ひとつひとつ確認してから購入します。もちろん無添加。

▶焼きサバや卵焼きにかける醤油は、丸大豆の生しょうゆを使うことがあります。キッコーマンの生しょうゆは、火入れ(加熱処理)をしない、もろみを絞ったままの生しょうゆで、風味と香りが通常の醤油と異なります。生醤油は鮮度を維持することが難しく、これまでほとんど市販されていなかったようですが、キッコーマンが二重構造の特殊容器を開発したことで2010年に商品化されました。2013年頃にブームに火がつき、売れすぎて販売中止になるなど話題になりました。有機生しょうゆは私の知るかぎり存在しませんが、遠からず商品化されるに違いないと思います。今から楽しみにしています。キッコーマンの商品開発については、こちらの記事がとても参考になります。

*今日からデジカメ変えました。写真の腕は同じですが鮮明度が上がっています。

【樋口耕太郎】

なぜ私たちが食に関心を持つのか、おいしいレジスタンスを参照下さい。

昨日は珍しく外食の日となりましたので、今日は寒いことですしスタミナアップの
アツアツ鍋をいただきます。

酸味+ラー油のピリ辛な酸っぱさと、元気が出る豚肉などの素材を合わせた
酸辣湯(さんらーたん)鍋。
ジワッと汗をかいて、疲れ気味のときも元気になる鍋です!
白いご飯との相性もばっちりですよ~!
コリコリきくらげとやわらかなお豆腐の食感の違いも魅力です。
お豆腐と溶き卵は、とろみをつけてから入れると、やわらかく、ふんわり仕上がります。

【末金典子】


写真をクリックすると拡大できます。

▶『彼ごはん』シリーズが340万部突破するなど人気の高いSHIORIさんのレシピ。豚バラとの指定がありましたが、私たちは沖縄県産紅豚の肩ロース2ミリスライスを使いました。やっぱりバラよりも肩ロースの方がおいしいでしょう?24センチのル・クルーゼにたっぷりつくりましたが、大食いの私たちにはこれで二人前。

いつものことですが、おいしくて質の高い食事を食べると一気に汗が噴き出します。今日は沖縄にしては寒い日でしたが、窓を開けて涼しい風を入れたくらいです。おいしい食事に体が喜んでいる感じ。

また、「人間の生活の中でもっともエネルギーを使うのが消化だ」とどこかで聞いたことがあります。おいしくて質の高い食事は消化も早くてスムーズ。質の低い食材や添加物の消化にムダなエネルギーを費やし体に余計な負荷がかからなくなれば、パワーを別の活動に振り向けることができますので、毎日が溌剌として精力的に過ごせるようになるのは必然であるような気がします。

▶有機しょうが、万能ねぎ、乾燥きくらげ、有精EM卵などはいずれもサンエーハンビータウンで。

▶私たちは、目立たない「つなぎ」の食材や調味料に妥協しないことが、料理の味をぐっと引き上げると思うのです。例えば、今日のレシピでは、食感にとろみをつけるための片栗粉、酸味を加える酢、辛みをつけるラー油、香り高くコクを出すごま油などは、その風味と香りが料理の隅々まで行き渡る重要な脇役です。料理に加える量はそれぞれ少量ですが、質の低いものを使えば、どれだけ良い食材を使っていても料理全体が台無しになってしまいます。使う量が少量だからこそ、少しの効果で料理全体の価値をぐっと引き上げる質の高いものを選びたいと思います。

特に酢(美濃有機純米酢)は60ccたっぷり使いましたので、質が良くないととてもたくさん食べられません。ごま油はマルホンの太香ごま油を利用しました。有機しょうがのみじん切りを太香で炒めた瞬間から立ち上る香りが食欲を誘います。

料理に限りませんが、質を追求するときのポイントは、90点は0点に等しいということ。最後の1割に妥協するかどうかで価値が10倍変わります。スーパーでもせっかくの有機食材に添加物を入れて販売しているものがありますが、これでは質の高い食材を使う意味がまったくありませんね。

【樋口耕太郎】

なぜ私たちが食に関心を持つのか、おいしいレジスタンスを参照下さい。

今日7日は七草です。
歴史は平安時代にさかのぼります。
朝廷では一月七日に若葉を摘み、冬の寒さを打ち払おうとする習わしがありました。
一方、海を隔てた中国でも、この日に7種類の菜の煮物を食べれば、万病に
かからないという言い伝えがありました。
七草がゆは、この日本と中国の風習が合体し、一月七日に、一年の無病息災を
願い、七草を入れたおかゆをいただいて、冬に不足しがちな野菜を補い、
お正月の暴飲暴食で疲れた胃袋をいたわるという古人の知恵が、
現代に生き続けている行事なんです。
お休みモードからふだんの生活に切り替えるきっかけとしてはとってもおすすめです!
苦みのあるものを食べたいときはからだが浄化を求めているサインともいえそうですね。

我が家は天然の焼き鮭や、有精卵の温泉卵や、
無添加の数種のお漬け物を添えていただきます。

【末金典子】


写真をクリックすると拡大できます。

▶春の七草は、せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ。この若草を龍の瞳といっしょに炊いてお粥を作ります。

▶お粥の一杯目は焼き鮭とお漬け物で頂きました。北海道産天然鮭(もちろん無添加。スーパーで売られているお魚にはph調整材など多くの添加物が含まれているものが少なくありません。成分表示を確認して購入します。できれば国産、天然、非解凍を選びます)は牧港コープで購入。お魚のラインアップはサンエーハンビータウンよりもやや充実している印象があります。

宮崎県産有機大根をつかったたくあん柴漬けはいずれもオーサワのものをグリーンリーフで購入しました。「昔ながらの梅干し」はサンエーハンビータウンに置いてある50種類の梅干しの中で唯一無添加のもの。おいしい漬け物を食べるとほっとします。このシリーズでもたびたび登場しますが、安心安全な食材を提供する卸企業、オーサワ(昭和23年創業、本社東京都)、ムソー(昭和44年創業、本社大阪)は数多くの素晴らしい食材を揃えている良企業です。両社とも、オーガニックという言葉が存在する遥か以前からこの分野で努力を重ねている相当な老舗であることが素晴らしいですね。

▶お粥の二杯目は温泉たまごに有機しょうゆをたらして食べました。温泉たまごはEM有精卵のたまごで作りました。湧かせたお湯の火を止め、たまごをつけて15分置くだけ。

【樋口耕太郎】

なぜ私たちが食に関心を持つのか、おいしいレジスタンスを参照下さい。

無添加梅干しの酸味がすっきりした味わいの無添加梅しょうゆダレを
日本酒と利尻昆布と有機醤油とカツオ節で先に作っておきます。
(梅干しは種からうま味が出るので、一緒に煮立てるのがポイント)
そのタレの酸味で紅豚がほどよいさっぱり味に!
有機タマネギは歯触りよく仕上げたいので、手早く炒めます。

【末金典子】


写真をクリックすると拡大できます。

▶日本人は梅干しが大好きです。サンエーハンビータウンにはざっと50種類の梅干しが売られていて、様々な産地の様々な種類のものが所狭しと並んでいますが、すべての商品のラベルを確認して、原材料が、梅、しそ、塩、のみで添加物が使用されていないものはたった一種類しかありませんでした。

ちなみに、お漬け物も同じような状態で、添加物が含まれていない商品を沖縄のスーパーで入手することはとても難しいのです。保存食であるはずのお漬け物に保存料などが使われているのは、発酵時間を節約したり、原材料の質を下げた分の味と香りと色を添加するなど、要はコストを下げるためなのだと思います。私たちの社会で本当の(というより普通の)漬け物はほとんど流通していません。驚きですね。

▶梅しょうゆだれは、純米酒をベースに昆布と梅干しの種を入れて旨味だしをとります。4分煮てアルコールが飛んだところで梅の果肉、有機しょうゆ、かつお節を加えて作ります。私たちがレシピに忠実に料理するのは、多くの発見があるからです。これも私たちでは絶対に考えつかないレシピでした。水ではなくお酒で、そして、梅干しの種からだしを取るなんて考えたこともありませんでした。このたれはそうめんのつけだれ、和風ドレッシング、冷や奴など、万能に利用できるそうです。

オールクラッドのフライパンオーサワの菜種油をしいて、紅豚もも肉2㎜のスライスを炒め、有機こしょうをふります。私はスライスされたお肉を一枚ずつ広げて焼きつけるのが好きです。一枚一枚のお肉がひらひらして食感が楽しいのです。お肉の色が変わったところで2㎝幅のくし形に切った有機タマネギを加えて、しんなりしたところで梅しょうゆだれを加えて出来上がり。

▶私たちは、基本的にメインの料理を一品だけ作ることにしています(週末はもう一品増やすこともあります)。なぜならば、本当においしい料理は一品でもたくさんたくさん食べられるからです。例えばバイキング。20種類以上並んでいるたくさんの料理を食べるのは楽しいことですが、冷静に考えてみるとひとつひとつはそれほどおいしくないと感じた経験はありませんか?もしも、20種類ではなく「その中からひとつだけ選んで、今日はその一品で夕ご飯にして下さい」と言われたら、とてもたくさんは食べられません。でも、良質の食材で丁寧に作った本当においしい料理は一品でも、というより、その一品をどこまでも食べたくなります。逆に考えれば、一品で満足できないのは料理の質が低いからではないかと思うのです。

▶ごはんはもちろん龍の瞳ハリオの土鍋で炊きます。私たちはお米研ぎ、炊飯に水道水を使いません。いったん湧かした水を使って、水道水に混じっている塩素などを飛ばします。お米は水で味が大きく変わりますので、これもぜひお勧めします。

▶付け合わせのお豆腐は北海道十勝産丸大豆100%を使った「十勝十富(とかちどうふ)」をオイシックスで取り寄せました。実は賞味期限が12月21日(2週間以上前)のものですが、普通においしく頂きました(もちろん無添加です。充てん豆腐であれば、それほど簡単に腐りません)。賞味期限は過剰に重要視されているように思います。自分の五感を信じて味わいたいと思います。
【樋口耕太郎】

なぜ私たちが食に関心を持つのか、おいしいレジスタンスを参照下さい。

昨日の晩ごはんがとても遅かったので今日の仕事始めには
あっさりとしたものをいただきます。
有機しょうがと有機みりんとお醤油でづけにしたかつおと、
有機酢めしを手で混ぜた三重県名物のアレンジ版のおすしです。
温かいおうどんも添えて。

【末金典子】


写真をクリックすると拡大できます。

▶お米(「龍の瞳」)は磨いで約30分水に浸し、ざるにあけてハリオの土鍋に入れ、お酒を加えて昆布をのせ普通に炊きます。ごはんが炊けたら昆布を除いて、すし酢調味料(酢、粗糖伊平屋の塩)を回しかけ、しゃもじで切るように混ぜてさまします。酢は美濃有機純米酢をサンエーハンビータウンで購入。

▶かつおは太平洋産の生食用スライスを牧港コープで購入したものを、有機醤油、有機本みりん、有機しょうが皮付き薄切りに、裏表を返しながら15分間つけます。

▶アスパラガス、絹さや、しそ、有機しょうが、有機白ごまはいずれもサンエーハンビータウンにて。アスパラ、絹さや、しそは沖縄では有機が入手しにくいです。

かつお、アスパラ、絹さや、しそ、しょうが、ごまの組み合わせはちょっと自分では思いつきません。私たちは料理にあたって、(良くも悪くも)レシピ通り忠実に作るようにしています。料理研究家の中には本当に料理を知り尽くしている方もいらっしゃいます。彼らの一段深い意図を理解するためにも、付け合わせの野菜から組み合わせから、調味料から、かけずり回ってでも指示されたものを集めてその通りに作ってみると、なるほど、それぞれの食材を利用した理由、料理方法の工夫などを知ることができ、とても良い学びになるのです。

▶100%国産小麦のうどんは、かつおと昆布のあわせ出しをベース。有機ねぎと有精卵のEMたまごを加えてます。汁を最後まで飲みたくなるおいしいうどんです。

【樋口耕太郎】

なぜ私たちが食に関心を持つのか、おいしいレジスタンスを参照下さい。

新しい年が始まりましたね!
あなたはどんな2015年の始まりをお迎えでしたでしょうか。
私はと言いますと、ごくごくオーソドックスに、大晦日は年越しそばをいただき、
紅白歌合戦を観て今やもうついていけない流行歌のお勉強をこなし、
おせち料理をゆっくり作り、元旦にお雑煮・お屠蘇とともにいただき、
初詣には普天間神宮までランニングで行ってお参りをし、
あとはひたすら読書とお料理とDVD三昧というお正月でしたよ~。

昨年中も麗王でいろいろな方々とお話させていただきました。
当然のことなのですが、以前のお客さまは私よりも年上の方々が圧倒的に
多かったものですが、私も50代ともなりますと、今や年下の方々が
とても多くなりました。(それはすごくありがたいことでもあります。)
さて、そうなりますと、みなさんが今悩んでおられることなどをよくお話くださいます。
それは私がみなさんの悩みにアドバイスするなどという烏滸がましいことではなく
お話なさることによって御自分の考えを整理なさり、向き合っておられる
という感じです。
その多くの悩みが、
「自分は何をして生きていきたいのか、何をしたいのかがわからない」
「自分はこれでいいのだろうか、この仕事のままで、この職場のままで
いいのだろうか」
「自分が好きになれないんです」……といったことでした。

そこで年の始めに私が感じたことをお話したいと思います。
少し長くなりますがあなたのために心を込めて書いてみます。

自分なりに考えて人生を選ぶには勇気がいります。その勇気はどうやって
見つけたらいいのでしょう。

まずは、自分を信じること。あなたには、あなただけの素質があり、
それを世界が求め、必要としています。世界があなたを必要としているなんて
言うと、「そんな~」と思うかもしれないけれど、とにかく、そう考えることが大切。

自分の才能や能力を人に認めてもらいたいなら、まず自分で、
それを認めてあげる。人に言う必要はありません。自分のことを「大切な人間」と
感じることが目的なのですから。

音楽でも美術でも文学でも、名作を生み出した人の多くは、若いころみんな、
あなたとおなじような不安を抱えていました。
大発明をした人、革命を起こした人もおなじこと。でも彼らは、認めてくれる人が
いないときでも、自分を信じ、目的に向かってまっすぐに進んだのです。
そんな生き方は、人から理解されないこともあります。だけど、あなたの努力は
世界を豊かにするかもしれません。

目の前の仕事をする、周りの人と話す、気になることを調べてみる、映画を観る、
本を読む、写真を撮る。なんでもいい。すべてを忘れて打ち込んでみましょう。
そしていつでも自分自身を信じていること。

たいていの人の頭は、矛盾だらけの情報や意見でいっぱいになっています。
きっとあなたの頭のなかにも、いろいろな人の、いろいろな声がぎっしりつまって
いることでしょう。その声は、あなたが大事な選択をしようとするときになると、
きまっていっせいに話しはじめます。まるでラジオのチャンネルが、ぜんぶ同時に
鳴っているような感じ。

その声は、上司や家族、友達や専門家の声です。だれもが「ああしなさい」
「こうしなさい」と叫んでいます。なかには、まるで正反対の意見を言う人だって
います。彼らの声に耳を傾けていたら、それこそ頭が変になりそう。

子供のころから、いつも問題にされてきたのは、あなたの頭でした。
身体はいつも乱暴に扱われ、「じっとしていなさい」とか「しゃんとしなさい」
とか、そんなことばっかり。

そのせいで、あなたは自分の身体に注意を向けることができなくなりました。
あなたは、身体の声を聞いたり感じたりする能力を失ってしまったのです。

身体には、味覚・嗅覚・視覚・聴覚・触覚という五感が備わっています。
そこから入ってくる情報によって、あなたの身体は、緊張したり、疲れたり、
痛がったり、苦しがったりします。リラックスしたり、興奮したり、うれしくて
踊りだしたくなったりもします。気づいていないかもしれないけれど、
あなたの身体は、あなたを幸せに導く「誘導システム」なのです。

あなたの身体は、五感からどのような情報が入ってきたときに、
幸せを感じているでしょうか。

個人的な悩みがあるときは、あなたの話を黙って聞いてくれる人に
話をしましょう。解決策を教えてもらおうなんて思わない方がいいのです。
あなたには、自分にとって一番いい、的確な決断をくだす知恵が
備わっているのです。ただ、自分の気持ちを言葉にしたり、
確かめたりするために、人に話してみる必要があるだけなのです。
麗王もそういう店で場でありたいと思っています。

せっかくの人生なんだから、すばらしい人生にしたい。
心温まる友情やロマンス、出会いや旅行。美しいものでいっぱいの
人生にしたい。
そのためには、自分が必要としているものを、ためらわず自分自身に
与えましょう。ただ待ち続けているだけではだめ。積極的に自分で行動を
起こしましょう。

働きすぎないように、ストレスになることはできるだけしないように
気をつけましょう。疲れたら休んで、いつでも身体の声に耳を傾けましょう。
そして、自分のことをいたわりましょう。あなたのいちばんの財産は、
あなたなのだから。

自己愛というものがあります。愛を外に向けたがる人が多いのですが、
私は自分へ向ける愛こそが裏切りのない崇高な愛の一つの形であると
信じてやみません。人間は孤独なものです。天国へは誰もがみんなひとりで
旅立ちます。愛する人ともいずれ別れないとなりません。「さよなら」を常に
自分の傍に用意しておく必要があります。「さよならいつか」、これは人間の
掟なのです。どんなに幸福な人であろうと、死から免れる者などいません。
この絶対の孤独を前にして、それでも人間は幸せを目指す生き物なのです。
死後の世界へも連れて行くことのできる愛が、自己愛なのかもしれません。
決して裏切らない自分自身を創造する過程こそが自己愛なのです。

仮に自分を好きになることができればこんなに楽しい人生はありません。
自分をなおざりにして他人を愛したり思いやったり、美しく生きることなど
できません。輝いている人は、結局、自分遊びの上手な人、自分の中に
可能性を見つけ大いに自分をイキイキと転がしている人なのです。
自分を励ましましょう。
自分自身で遊びましょう。
自分の可能性を信じましょう。
自分が自分であることを誇りに思いましょう。

鏡をまっすぐにのぞいて、自分の名前を10回、
はっきりと声に出してみてください。誇りが蘇ります。

愛は人間の孤独の上に成り立っています。そのことを人が知るとき、愛は、
自分の中にささやかな灯りをともします。「共に生きよう最期の時まで」と
自分自身に言うことができる今でありたいものです。自分のなかにこそ、愛、の
一つの崇高な形があるのです。そして自分を愛することができるからこそ、
他の人も思いっきり愛することができるのです。

ほかの人にふりまわされるだけの人生を送ってはいけません。
いつでも前向きに考えるよう心がけましょう。つらいことがあったら、
がまんするのではなくて、自分で行動してなんとかすること。

幸せになるんだと決めて、心のなかにイメージを持ち続けていれば、
夢は必ず実現できるものなのです。

どうぞ今年はあなたらしく生きてくださいね。

そんなあなたに寄り添い、麗王でのひとときを優しさや楽しさで包むことが
できますように。
私もそんな想いで今日からスタートをきりたいと思います。
今年もどうぞよろしくお願い申し上げます!

***

7日の水曜日は七草です。
歴史は平安時代にさかのぼります。
朝廷では一月七日に若葉を摘み、冬の寒さを打ち払おうとする習わしが
ありました。
一方、海を隔てた中国でも、この日に7種類の菜の煮物を食べれば、万病に
かからないという言い伝えがありました。
七草がゆは、この日本と中国の風習が合体し、一月七日に、一年の無病息災を
願い、七草を入れたおかゆをいただいて、冬に不足しがちな野菜を補い、
お正月の暴飲暴食で疲れた胃袋をいたわるという古人の知恵が、
現代に生き続けている行事なんです。
お休みモードからふだんの生活に切り替えるきっかけとしてはとっても
おすすめです!
麗王では今日明日はおせち料理を、7日はこの七草粥を御用意しておりますので
ぜひ召し上がってみてくださいね。なお10日には「鏡開き」のおぜんざいも
ご用意いたしておりますよ~。

【2015.1.5 末金典子】

香ばしく焼けた紅豚を、とろけた無添加チーズがやさしく包みます。
食べごたえ満点のひと皿です。

トマトと青じそのさっぱりとした酸味を楽しむサラダも添えて。
ドレッシングはスペイン産メルガレホのピクアル・プレミアムと
オーガニック白ワインビネガーと野甫島の塩とオーガニックペッパーと
粗糖でフレンチドレッシングを作りました。

【末金典子】


写真をクリックすると拡大できます。

▶豚肉のチーズ照り焼きは、沖縄県産紅豚のロース1センチ切りを一人250gたっぷりと用意します。豚肉は脂身がおいしいという方も多いのですが、私たちは脂身を取ってしまうことが多いです。ボールに紅豚、有機醤油、純米酒、有機しょうがすり下ろしを入れて10分ほどなじませます。2分焼きつけて裏返し、フタをしてまた2分、その上にナチュラルモッツァレラチーズをのせて、再びフタをして2分。チーズがとろけたところで有機粗挽きこしょうをふります。

▶ブロッコリーは沖縄ではなかなか有機が入手できません。今日は通常の国産ブロッコリーをサンエーで購入。縦半分に切ってから油を引いたフライパンで両面をこんがり焼いて塩をふります。油は料理においてとても重要です。サラダ油はムソーの純正菜種油またはオーサワの圧搾一番搾り国産菜種油を使っています。前者は比嘉健康食品センター、後者はグリーンリーフで入手できます。塩はいつもの伊平屋の塩夢寿美(えんむすび)の塩。私が知るかぎり沖縄本島では販売していませんので、生産者の松宮さんから直接取り寄せています。この塩をふるだけで、野菜を焼きつけただけのシンプルな付け合わせが、びっくりするほどおいしくなります。

▶サイドはトマトと青じそのサラダです。ドレッシングはスペイン産メルガレホのピクアル・プレミアムを試してみました。私たちはドレッシングはすべて自家製です。といっても、質の良いエクストラ・バージン・オリーブオイルに有機醤油、有機レモン汁、有機こしょうなどを混ぜるだけ。副菜のサラダが、スーパーリッチなごちそうになります。今回のフレンチドレッシングは、有機白ワインヴィネガーと粗糖を使いました。いずれもサンエーハンビータウンで購入できます。

▶レシピについて、豚ロースに有機しょうがと有機醤油で既においしい味がしみているので、モツァレラチーズを乗っけるのはかえってもったいないような気がしました。よって★★。

【樋口耕太郎】

なぜ私たちが食に関心を持つのか、おいしいレジスタンスを参照下さい。

「料亭で出されるクラスのお取り寄せタラバガニのボイル
我が家特製醤油にんにくバターソース添え」
「カラマラータ」

クリスマスやお正月などのイベントの時には、我が家では必ず大好物の
タラバガニをお取り寄せします。料亭や高級レストランに卸している業者さんから
送っていただき、二人で1キロを蒸してガッツリと、醤油・有機にんにく・
溶かしバター・ピンクペッパー・イタリアンハーブで作る特製のソースでいただきます。

いつもいっしょにいただくのがパスタ料理です。
今日はイタリア人もよく食べるイカ(カラマーリ)の味を引き立てる
リガトーニペンネで作ったカラマラータで、
無添加のケッパーやオーガニック黒オリーブやオーガニック白ワインや
有機にんにくなどを使い、トマトソースではなく、甘めの生のトマトで
白く仕上げます。

【末金典子】


写真をクリックすると拡大できます。

▶タラバガニに合わせるソースは、末金オリジナルのレシピです。そのあまりのおいしさに、「タラバガニを食べるときにはこのソースなしではあり得ない」と心に決めています。そんなわけで、希に外食でカニを食べにいくときも、このソースを密かに持ち込んでいます。電子レンジなどで溶かしたバター(カルピスバターの有塩がおすすめです)に、有機醤油、すり下ろした有機にんにく、イタリアンハーブミックス、ピンクペッパーを混ぜてできあがりです。材料はいずれもサンエーハンビータウンなどで入手可能です。ぜひ試してみて下さい。このソースはタラバにもっとも合います。毛ガニは自家製ポン酢などの方がおいしいと思います。

▶カラマラータの材料は、イカ、無添加ケッパー、有機黒オリーブ、有機白ワイン、有機にんにく、有機小麦粉、トマト、ルッコラ、海水塩、エキストラバージンオリーブオイル、リガトーニペンネです。

イカはサンエーコンベンションシティで長崎産のものを仕入れました。

無添加ケッパーはそのお隣のカルディ・コーヒーファームにて。

有機オリーブ、有機白ワイン、有機にんにく、有機小麦もサンエーコンベンションシティで手に入ります。オリーブはこのパスタには緑のものは風味が強すぎてしまうので黒を使用。

トマトとルッコラはこの時期有機のものがありませんでした。私たちは、それがたとえ有機無農薬であっても水耕栽培の野菜を好まないのですが、今回のルッコラは宮古島産水耕栽培のもの。土耕野菜が手に入るときは必ずそちらを選びます。

塩はいろいろ試した結果、伊平屋島の塩がいちばんのお気に入りです。塩を変えるだけで料理全体の味がこうまで豊かになるものかと驚かれると思います。

リガトーニペンネは100%イタリア産にこだわったグラノ・アルマーノ社製のものを、プラザハウスの食品コーナーで見つけました。

【樋口耕太郎】

なぜ私たちが食に関心を持つのか、おいしいレジスタンスを参照下さい。

私たちは、ほぼ365日違うレシピを試していますので、同じメニューで食事をすることがほとんどありません。二日連続で同じものを食べるのは、一年を通じてお正月の二日間だけだと思います。私たちの「今日のごちそう」は昨日と同じおせち料理ですので、同じものを掲載する代わりに、ペットフードを取り上げたいと思います。

多くの書籍や資料に目を通し、私たちなりに試行錯誤をくり返していくうちに、動物たちが見るからに元気になっていったのです。ペットオーナーは病気になると動物病院に連れて行きますが、ひょっとしたら毎日の食事が病気の原因かも知れません。私たちの同居人?は毎日のように近隣パトロール?のために外出するのですが、もう何年もノミがつかず、目立った病気にもかからず、高齢にも関わらず毛並みがつややかなのは、決して偶然ではないと思います。

▶今までにいろいろなフードを試しましたが、現在は殺処分ゼロの国ドイツ産アニモンダ社のラフィーネをメインに与えています。アニモンダ社は1913年に設立されたドイツ有数の食品メーカー、ストックマイヤーの子会社で、100年の歴史がある親会社のノウハウを活かして高品質ペットフードを製造しています。基本的に遺伝子組み換えでない、人間と同じ食材を利用し、砂糖、塩などの不要な調味料を加えず、人口保存料や着色料などを使用しない製法によって製造されています。

▶フードに加えて、1日一回生の魚やお肉を用意しています。「今日のごちそう」は沖縄近海産のマグロ角切り(非冷凍)です。サンエーハンビータウンなどで比較的手頃なもの、特売品になったものなどから、好物を選びます。栄養素が足りているからといって、私たち人間が毎日毎日同じ固形食を食べ続ける人生など考えられません。感情豊かなペットだって、同じように感じているに違いありません。それが証拠に、生のマグロの切り身など、彼らの好物を買ってくると準備しているときから大変な興奮状態です。私たちがおいしいごちそうを目の前にしてお腹を鳴らすのと何も変わりません。

▶飲み水は、サントリー阿蘇の天然水など、ナチュラル・ミネラル・ウォーターの安価なものをサンエーハンビータウンなどで買っています。比較すると良く分かるのですが、普通の水道水を与えたときと、ミネラル・ウォーターを与えたときとでは、水の減り方がはっきり異なります。人間よりも遥かに五感の鋭い動物が、より自然な食べものや飲み水を好むのは当たり前のことなのですね。

ちなみに、私たちは氷を買わずにこのミネラル・ウォーターで自家製します。アイスコーヒーなど大量の氷を必要とする飲み物は特に、自然な水から作った氷を使用することで味わいがずいぶん異なります。せっかくおいしいコーヒーを入れても、氷で味が台無しになってはもったいないですからね。

【樋口耕太郎】

なぜ私たちが食に関心を持つのか、おいしいレジスタンスを参照下さい。


写真をクリックすると拡大できます。

今日はもちろん定番の「おせち料理」と「お雑煮」と「お屠蘇」です。
我が家は前日から仕込むのはかずのこだけ。
元旦に起きるとまずは普天満神宮までの初ランニングに出発。
その後初お風呂に浸かってさっぱりしてから、さぁ!とばかりにおせちを一気に作り
ずら~っと食卓に並べ、お屠蘇でお祝いしてからバクバクもりもりいただきます。

大阪出身の私のお雑煮は、主に白みそ仕立て。
京都の御所の中で食べられていたものが一般に広まったようですが、
お肉やお魚は入れず、お餅とお野菜だけを具に精進風に仕上げます。
お寺の多い京都ならではでしょうか。お野菜は主に京野菜が使われ、
特に有機京にんじんの鮮やかな赤色は、白みその中でひときわ映え、
紅白の彩りがめでたさを感じさせます。お餅は新潟産の有機餅を
焼かずにゆでて入れます。

かずのこは前日に塩抜きしてから、だし汁、日本酒、有機醤油、粗糖、
有機赤唐辛子で漬け込んでおきます。

柔らかくて、甘辛い味がしっかりしみた煮豚は紅豚で。

筑前煮は、主役の無投薬の刀根鶏を、煮汁にコクを出すのとうまみを
凝縮させるため、先に焼いて表面にこんがり焼き目をつけます。
もう1つの主役、根菜は水から下ゆでしておき、雑味をなくしてやわらかく
煮ることができるよう準備し、合わせ出しと有機醤油と有機みりんと粗糖で
煮てとろみを出し素材に味をしっかりしみこませます。

他にも、黒豆、紅白なます、無添加のいくらや、無添加のかまぼこ、
さばの塩焼きなど盛りだくさんにお祝いします。

【末金典子】


写真をクリックすると拡大できます。

筑前煮は、無投薬刀根鶏もも肉、里芋、れんこん、にんじん、原木椎茸、有機醤油、有機本みりん、粗糖、カツオ昆布の合わせだし汁が材料です。

鶏肉は私たちはいつも無投薬平飼いの刀根鶏を宮崎から取り寄せています。

里芋、れんこん、にんじんはサンエーハンビータウンなどで有機のものが手に入るときがあります。あいにく今年は通常のもの。

椎茸は原木椎茸が手に入る場合は必ずこちらを購入します。菌床栽培のものと比べて香りも味もずいぶん異なります。こちらもサンエーハンビータウンにて購入。

有機醤油、有機本みりんもサンエーハンビータウンなどで取り扱いがあります。私の印象では、沖縄の大手スーパーの店舗の中でも、サンエーハンビータウンは有機食材の取り扱いが多い方だと思います。私たちが毎週のように「有機食材を仕入れて欲しい」と、うるさく投書をしているせいかもしれません。

私たちは白糖は料理にほとんどと言っていいほど使いません。甘いだけで砂糖の風味がありませんし、料理に使うと何となく粗暴な味になるという印象です。私たちは100%沖縄県産の粗糖天糖太陽を よく使います。粗糖は精製する前のミネラルや栄養分を含んだ茶色い砂糖で(三温糖などの茶色とは違います)、料理を控えめかつふくよかに引き立てます。サンエーハンビータウンで入手できます。個人的にはなぜもっと多くの人が白糖ではなく粗糖を料理に使わないのか不思議でなりません。残念ながら沖縄県産の有機砂糖はほとんど存在しません。今後の変化を待ちたいと思います。

▶これも我が家のお正月の定番煮豚。豚肩ロース、たまご、ネギ(青い部分)、有機にんにく、有機しょうが、純米酒、有機醤油、粗糖で作ります。

たまごは沖縄県南城市みやぎ農園のEM有精卵をよく使います。サンエーハンビータウンで入手。

豚肉は沖縄県産の紅豚を利用することが多いです。紅豚ブランドは現在三件の農家が生産しています。中心となっている喜納さんをはじめ、皆さんを個人的に存じていますし、県産豚の中では特に品質が高いと言う印象です。

私たちはいわゆる「料理酒」は使いません。手頃な純米酒を使います。お酒としておいしい方が、料理に使ってもおいしいと思うからです。

お雑煮はカツオ昆布の合わせだし、味噌、大根、金時にんじん、みつば、有機もち、イクラが材料です。

今年のお雑煮の味噌は信州産大豆、国産米、五島灘の塩を使用した木桶仕込み信州みそを使ってみました。100年使い続けている木桶で歳月をかけて天然醸造したもの。グリーンリーフで入手しました。

金時にんじんはお正月ということもあって、有機のものがサンエーハンビータウンで入手できました。

有機もちは100%新潟県産有機水稲もち米を原材料とした、新潟県産有機こがねもち(有機JAS)を、やはりサンエーハンビータウンで購入。サンエーハンビータウンで比較的多くの有機食材・野菜が揃うようになってきたのは嬉しいことです。

▶イクラは、恐らく沖縄県内では無添加のものを入手できるところはないのではないでしょうか。名門北海道のカネコメ田中水産のイクラオイシックス経由で取り寄せました。沖縄県内で入手できない食材も、オイシックスでほとんど賄うことができます。購入金額が一定額を超えると送料が無料になりますので、必要なものをストックしておいてまとめて注文することにしています。今年は他にも、かまぼこ、丹波の黒煮豆などを一緒に注文しました。沖縄県にはかまぼこも無添加のものは存在しないのではないでしょうか。

カズノコはサンエーハンビータウンで購入しました。塩カズノコ以外は添加物が入っていますので、自分で塩抜きをしてから、だし汁、有機醤油、お酒、粗糖、有機唐辛子で味付けします。

お屠蘇の原料は桂皮、山椒、陳皮、桔梗、浜防風、丁字などの薬草。いまでもスーパーではなく薬局で売っているんですね。これを純米酒に浸して「水出し」してから有機本みりんを加えます。

▶最初と最後のカットに登場するのは、我が家のレオくんです。自由をこよなく愛し、人に迎合せず、自分に嘘をつかず、愛に生きています。ネコにしておくにはもったいない逸材です。

【樋口耕太郎】

なぜ私たちが食に関心を持つのか、おいしいレジスタンスを参照下さい。