お元気ですか?
街にクリスマスキャロルが流れるころ、北風は寒くても心はウキウキしてきますね。
クリスマスはだれもが幸せを感じるシーズンです。

このクリスマス、実はキリスト教よりも古い起源をもっていることを
ご存じでしたか?
クリスマスはイエス・キリストの誕生日を祝うものではありますが、もともとは
ローマで行われていた冬至の祝祭をキリスト教が取り入れたものだと
いわれているのです。
冬至の日、昼が一番短くなりますが、この日を境に光はまた徐々に
復活していきます。この光の死と再生を祝うとても大事な祝祭だったようです。
クリスマスのころ、人々の希望がもう一度復活します。
贈り物をしあうのは、そのことをお互いに歓び、わかちあうため。
またこのころには、目には見えない世界からたくさんの妖精たちもやってくると
されています。
このクリスマスのシーズンにあなたの心にある希望にもう一度、
目を向けてみてはどうでしょう?

さて。
今年も残すところ10日となりました。
あなたにとってどんな一年でしたでしょうか。

この一年本当にお疲れさまでした。
今年もいろいろと御苦労があり大変でしたね。
あなたは今どんなお気持ちでお過ごしでしょうか。
お疲れになっていませんか。
心配事はございませんか。
夜はよく眠れていますでしょうか。
ご病気などされていませんでしょうか。
楽しいことはありましたか。
困ったことなどありませんでしょうか。……

日々麗王に立ちながら、ふと手をとめて、こんなことばかりを思います。
あの人のお顔、この人のお顔…。
とても不安定な世の中の今、たくさんのお店の中から、麗王を選んで
いらしてくださることが、どんなにありがたいことかと考えると、
こんなふうにみなさまのことを思わずにはいられないのです。
この前いらしてくださった時、何かひとつでもお役に立つことはできただろうか。
行ってよかったと思っていただけただろうかと、一人一人のお声を聞きに
お伺いしたい気持ちで一杯です。
いつものように麗王に行ってはみたものの今日はつまらなくて損をしたと
がっかりされないよう、みなさまの大切なお金を無駄にしないよう、心を配り、
そしてみなさまにどんなふうに楽しく時間をお過ごしいただこうかと深く考えながら、
大きく反省をしながら、お一人お一人の肩にそっと手を当てるような気持ちで
ありたいと麗王を続けさせていただいて今年で20年が過ぎました。

今年のクリスマスプレゼントに、シビル・F・パートリッジという人が書いた
「今日だけは 十箇条」という有名な詩を、あなたにお贈りしたいと思います。

1.今日だけは、幸せでいよう。
2.今日だけは、自分自身をその場の状況に順応させて、
自分の家族も仕事も運もあるがままに受け入れて、
自分が周りに合わせよう。
3.今日だけは、健康に気を付けよう。運動をし、身体を大切に思いやり
栄養を摂ろう。
4.今日だけは、素直になって、人の話を聞いて、
精神を鍛えるために自分が必要とするものを読んで、
いろいろなことを学ぼう。
5.今日だけは、人に正直に、親切になろう。
6.今日だけは、機嫌よく、愛想よくしよう。できるかぎり晴れやかな顔をし、
穏やかな口調で話し、礼儀正しくふるまい、惜しげなく人を褒めよう。
7.今日だけは、今日一日だけを生き抜くことにして、人生のあらゆる問題に
誠実に取り組もう。
8.今日だけは、一日の計画を立てよう。予定通りにはいかないかも
しれないが、ともかくやってみよう。
9.今日だけは、一人でくつろぐ時間を30分だけでも生み出そう。
10 今日だけは、どんなことにも恐れないようにしよう。周りの人を愛そう。
笑顔で一日を過ごそう。

この「今日だけは」というのは、今日だけでよい、という意味ではありません。
毎日、新しい気持ちになって、今日という一日を、一生懸命に生きること。
そうすることで生まれる今日は、明日という未来へとつながり、新しい今日が
やってくるのだ、ということだと思います。

こんなふうに、私は、毎日「今日だけは」という心持ちで、麗王で、
人に向き合うことを、心から大切にしています。

あなたが麗王にいらしてくださった時にお話させていただいている自分が、
全てこの「今日だけは」の表れでありたい。
どうかこの言葉が、気持ちが、あなたの心に伝わりますように。

みなさまのおかげで、こうしてまた一年間、麗王を続けることができました。
本当にありがとうございました。
また来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

あなたがどうかこの上もなくお幸せでありますように。

* 年内は30日(水)まで、新年は4日(月)から営業させていただきます。

* 今月BS朝日で放送された沖縄大学・樋口先生出演の
田原総一朗さん司会「激論!クロスファイアー」を見逃した方は
このサイトから御覧になることができますよ~。

.。・:*:‘★、.。・:*:・‘☆、.。・:*:・‘
麗王
トリニティ株式会社
末金典子

だんだん涼しくはなっているものの、まだまだ夏かのような暑さも残る毎日、
もうすぐ師走だなんてウソのようですね~! 月日のたつのは早いものです。

そして明後日は今年のボジョレーヌーボーの解禁日。
さて、今年のワインの出来具合はどうでしょうか。
あなたはどんな親しい方と秋の夜長に初物のワインをじっくり楽しまれますか?

とても親しい仲の人というと、友人やパートナー、家族の顔が
浮かんできますよね。私の場合、麗王で知り合うことができたあの方この方の
お顔も浮かんできます。
あまりに当たり前なようですが、親しき仲の人が、一人でも自分にいると
いうことは、とても幸せなことであるし、どれだけ心の支えになっていることかしらと
つくづく思うのです。

ではその親しき仲の人に、自分はどのように接しているかしら、どんなふうに
付き合っているかしらと、ふと考えてみると、それはまあ、わがままをしてばかりで
申し訳ないなあという負い目のようなものを感じ、わがままばかりを
押し付けるのではなく、もっと相手の気持ちを思いやらないといけないなと
反省の気持ちが湧いてきます。

また、その反対もあって、例えば、私には姉妹がいないからか年下の素敵な
女性と知り合った時には、ついつい想いが入ってしまい、
アドバイスを求められたり、助けを乞われたら、あれこれとお世話してみたり、
熱く応えてしまったりするのですが、そのうちに相手がどんどん依存してきたり、
何でも与えてもらって、してもらってあたりまえというようになってきてしまい、
こちらが重荷になってくるというようなこともあります。
そこで今度は、彼女を褒めたり励ましたり支えたりするだけではなくて、
よくない点を怒るのではなく叱ってみたりするのですが、そうなると
サッと離れていってしまったり、恨まれたりということになってしまうことがあります。

つまりは、親しき仲だからこそ、ついつい甘えてしまうのです。
まあ、お互い様と言ってしまえば、それでよいのかもしれないけれど、
甘えあったり、わがままを言いあったりするのが、親しき仲かというと、
それは少し違うようです。
人に愛情と思いやりを持って真剣に接するとはどういうことでしょうか?

琉球新報の「南風」に今連載中の、歴代の書き手の中でもピカイチの
法務省沖縄少年院・法務教官の武藤杜夫さんが以下のように
書いておられます。

最近は、叱るより、褒めて伸ばすのが子育ての主流に
なっているようだ。書店に立ち寄り、教育関連の本棚をのぞいても、
そんな方法を勧める書籍が目立つ。こういった子育て論の
煽(あお)りを受けてか、少年院に収容されるのは、叱るばかりの
誤った教育を受けてきた子どもたちだと主張する外部の方が、
ちらほら見られるようになった。本当に、そうなのだろうか?
子どもたちと対話し、生育歴を確認すると、見えてくるものがある。
確かに、叱られっぱなしの幼少期を送った者は存在する。しかし、
非行を繰り返していたにもかかわらず、長所ばかりを褒められて
育った者も多く存在する。やはり、褒めてさえおけばよいと
いうものではないのだ。保護者と面談すると、叱るか褒めるか、
どちらがよいのかという質問を頻繁に受ける。ただ、僕に関しては、
どちらもあまりしないため、両方ともお勧めできないと答えている。
今思えば、少年院に赴任した頃の僕は、よく叱り、よく褒める
法務教官だった。それが、子どもに対する思いやりだと
信じていたからだ。そのことに疑問を持ったのは、
僕になついていたある子どもが「叱ったり褒めたりしてくれるのは、
武藤先生だけ」と愚痴っているのを耳にしたからだ。彼が社会に
帰ったとき、真剣に叱り、褒めてくれる大人が周囲に存在するとは
限らない。僕は彼を、「叱られ、褒められなければ動けない人間に
してしまったのでは」と煩悶(はんもん)した。現在は、叱ったり
褒めたりする代わりに、自分の感情を伝えることを大切にしている。
信頼関係を築いた上で「嬉(うれ)しい」「悲しい」といった
思いを細やかに伝え、相手が感じ、考え、自ら動くのを待つのだ。
時間がかかり過ぎる? 当然だ。子どもたちは、大人の都合で
動かしてよいロボットではないのだから。

なるほど。
私も以前そのような考えに至り、感情を伝え続けてみたのですが、
相手が大人ということもあるのか、伝え方が下手なのか、
なにかどこか機能しない想いを抱え続けてきました。
そして次にふと思い浮かんだ言葉があります。
「寄り添う」ということ。
いつも寄り添う。何があろうと寄り添う。ずっと寄り添う。
親しき仲において、一番すてきな心がけであり、嬉しいことが、寄り添うと
いうことかもしれないなと思ったのです。

例えば、暮らしや仕事において、孤独を感じたり、もしくはとても疲れたり、
その苦痛の状態を説明したくてもできないとき、親しき仲の人に
どうしてもらいたいでしょうか。
そのときは何も聞かず、何も語らずに、ただただ寄り添うということが、どれほど
嬉しくて、どれほど助けられるものかと思うのです。
もちろん、伝えあったり、語りあったり、感じあったりというシェアは大切だけど、
それが出来ないときもあります。そういう時、自分にいつも寄り添ってくれる人が
いるというのは、なんて幸せなんだろうと思うのです。

そして、自分に寄り添ってくれる人が欲しいなら、まずは自分から寄り添うことを
大事にしなければいけません。そういうことを考えていくと、親しき仲というのは、
寄り添いあう、という関係が理想なように思えてきます。
相手に寂しさを感じさせない関係。それは一番嬉しいことではないでしょうか。
そして、そこに留まるのではなく、寄り添って歩くということができたら、
なんて素敵なんでしょう。

あなたには、寄り添うあう人はいますか。
寄り添って歩いている人はいますか。

木曜日はぜひその人と麗王でボジョレーヌーボーを。

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* 麗王で毎年御用意しているボジョレーヌーボーは、
ドメーヌ デュ クレ ド ビーヌ(シュブラン家)のワイン。
シュブラン家はボジョレー地区南西部で5世代前から続くぶどう農家。
現当主のフランソワさんは元農学校教授。2008年にビオディナミを実践する
友人のワインに感動したことからオーガニック、ビオディナミ農法への転換を
決意しました。畑には草花があふれ、みみずなどの動植物が土を耕します。
醸造は、昔ながらの製法でマセラシオンセミカルボニックを実践。
25℃を超えない低温でゆっくりと仕上げます。
そんなシュブランさんのワインは花崗岩質の畑の特長を生かしたミネラル感と
きれいな酸味を楽しむことができる味わいです。
酸化防止剤は入っておりませんので安心してお召し上がりください。

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【末金典子】

ここ沖縄でも随分秋の気配が濃くなりつつあり、クーラーも控えめとなって、
身体に優しい感じがいたしますね。
でもその分、酷暑だった夏の疲れが今頃出てきたりしますので、
充分お身体のケアをなさってくださいね。

さて、1970年代に、ローマクラブというヨーロッパのシンクタンクが、
「成長の限界」というレポートを発表し、世界的に大きな話題になった、
というお話を、年配の方からうかがったことがあります。
日本では、バブル経済の崩壊後、地に足の着いた暮らしを見直そうという
気運が高まりました。東日本大震災、ことに福島第一原発事故を契機に、
いま再び、「このまま物質的な豊かさを求める生活でよいのか」という問題が
注目されています。

最近、「歴史の巨大な曲がり角を私達は生きている」という
社会学者の見田宗介さんのお話を新聞記事で読みました。
深刻な環境問題を抱えつつも経済成長を求め続けるべきなのでしょうか。
「生きる歓びは、必ずしも大量の自然破壊も他者からの収奪も必要としない。
禁欲ではなく、感受性の解放という方向です。」と見田さんは言います。

原発事故の直後は、エネルギーの使い方、あり方を含め、私達一人一人の
生活のあり方を見直す時期だと言われました。4年以上経ったいま、
いわゆるパラダイムシフトは起きたと言うことができるでしょうか。脱原発か否か。

原発は一つの例ですが、例えば、普天間基地は辺野古に移設か否か。
大切な問題であるほど、賛成/反対の意見に大きく分かれます。
相容れない意見、異なる立場の人々が、どう折り合いをつけて
共生するべきでしょうか。
否定したり封じ込めるのではなく、ていねいな合意形成を目指す、
そうしたことが必要なのだと思います。

さて。
週末はハロウィンですね。
ハロウィンの始まりは、古代ヨーロッパの原住民ケルト族の宗教行事。
11月1日を新年とする彼らはその前夜に死者の霊が訪れると信じ、
充分な供物がないと悪霊に呪われると恐れていました。そのため魔よけをし、
同時に秋の収穫を祝う祭りを行っていたとか。
その後、多くの聖人たち(Hallow)を祝う万聖節となり、近年、欧米では
魔女やお化けなどの仮装をした子供たちが
「Trick or treat!(お菓子をくれなきゃイタズラするぞ!)」と家々を回ったり
仮装をしたりして楽しむ日に変化しています。
日本でも注目されるようになったのはここ20年ほどのことで、
子供のお祭りのようになっていますが、ハロウィンの行事がポピュラーなアメリカでは
大人達も本格的な仮装に身を包み、街中はもちろん職場にまで登場。
仲間同士で集まり盛り上がります。

私達もたまには童心に戻って、子供の頃に感じていた単純な「生きる歓び」に
浸ってみるのも大切なことかもしれませんね。

麗王でもかぼちゃ料理や、パンプキンビールをご用意しておりますよ~。
「麗王に来てくれなきゃイタズラするぞ!」

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10月18日に那覇青年会議所(JC)の主催で開かれたパネルディスカッション
「沖縄経済ミッション2015〜現状から考える沖縄の未来〜」において
麗王でもお馴染みの沖縄大学・樋口先生が以下のテーマで話され、
沖縄タイムス・デジタル版で掲載され話題となっています。ぜひ御一読くださいね。
1. 県内格差の問題について
2. 基地返還後の跡地利用について
3. 沖縄振興一括交付金の使い道について

パネリストは元沖縄県副知事の上原良幸さん、
経済博士で評論家の篠原章さん、沖縄国際大学教授の前泊博盛さんと
沖縄大学准教授の樋口さんでした。
http://www.okinawatimes.co.jp/cross/?id=329&p=1

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